Project/Area Number |
62301002
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Research Category |
Grant-in-Aid for Co-operative Research (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Chinese philosophy
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
今鷹 眞 (1988) 名古屋大学, 文学部, 教授 (60023587)
山下 龍二 (1987) 名古屋大学, 文学部, 教授 (10022328)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
伊藤 倫厚 (伊東 倫厚) 北海道大学, 文学部, 助教授 (80012459)
佐野 公治 愛知県立大学, 文学部, 教授 (90086166)
坂出 祥伸 関西大学, 文学部, 教授 (30067574)
野群 茂夫 (野村 茂夫) 愛知教育大学, 教育学部, 教授 (80027961)
山下 龍二 名古屋学院大学, 経済学部, 教授 (10022328)
今鷹 眞 名古屋大学, 文学部, 教授 (60023587)
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Project Period (FY) |
1987 – 1988
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1988)
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Budget Amount *help |
¥6,700,000 (Direct Cost: ¥6,700,000)
Fiscal Year 1988: ¥2,500,000 (Direct Cost: ¥2,500,000)
Fiscal Year 1987: ¥4,200,000 (Direct Cost: ¥4,200,000)
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Keywords | 心概念 / 心と神 / 性と情 / 人心道心 / 天心 / 心の哲学 |
Research Abstract |
1.各班毎に前年度に引続いて調査研究をすすめた。全体としては主に、前年度は儒学系の心概念を通観することになったが、今年度は道教系についての検討が中心となった。2.第3回の全体会議では、前年度第2回に引続いて、個別発表を通じ討論お行った。特に「道教文献における心の問題」(担当神塚)と題し、心学をキーワードとして道教思想史の流れを念頭に置きつつ探査した。資料は「太平経」と「真誥」を取上げた。その要点は、「太平経」では、天心の語が多量に見え、その内容の検討。また身体の中枢としての心、心臓の重視があるが、これは道教的な展開であること。「真誥」については、より思索的になっており、これは従来の道教、例えば「抱朴子」の物質依存の仙道観とは異なり、哲学的に深まりを見せていることなどである。なお、精神活動の主体としての心の外に脳はどう扱われているのか、また、仏教との関係が話題となった。道教の資料については、まとめて発表する。他に「経書観の形成過程の考察」(関口)、「詩経説誥『蔡人之妻』について」(宮本)の発表二件を行った。3.第4回の全体会議では、「中国古代の心と脳の観念及び体内図」(担当坂出)について発表を行った。これは前回の心と脳との関係についての疑問に答えるものとなった。まず医経を資料とし、心(神・心・血脈)と脳との記載について詳細に資料を提出した。次に人体解剖の歴史と人体図の各種について調査結果が披露された。すなわち、道教・医学の資料に基づく主として漢唐の心概念の一端についての調査であった。他に「陽明学の基本的発想-致良知説の形成について-」の発表一件を行った。
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Report
(2 results)
Research Products
(8 results)