Project/Area Number |
62301006
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Research Category |
Grant-in-Aid for Co-operative Research (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Religious studies
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
荒木 美智雄 筑波大学, 哲学・思想学系, 教授 (60103032)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中野 毅 創価大学, 文学部, 助教授 (00164252)
山中 弘 愛知学院大学, 助教授 (40201842)
島園 進 (島薗 進) 東京大学, 文学部, 助教授 (20143620)
小野 泰博 図書館情報大学, 教授 (40041800)
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Project Period (FY) |
1987 – 1989
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1989)
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Budget Amount *help |
¥8,000,000 (Direct Cost: ¥8,000,000)
Fiscal Year 1989: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 1988: ¥3,500,000 (Direct Cost: ¥3,500,000)
Fiscal Year 1987: ¥3,500,000 (Direct Cost: ¥3,500,000)
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Keywords | 民衆宗教 / 民俗宗教 / 民間信仰 / 新宗教 / 教祖 / 社会変動 / 危機 / 体験 / 民族宗教 / 民間信仰・教祖 / 永遠回帰 / 陰陽道 |
Research Abstract |
本研究の目的にとって重要なことは、対象とする民衆宗教の担い手への肉薄である。従って本年度もまた天理教・金光教・黒住教・大本数などの宗教団体を調査対象として選定し、教団関係者や信者への参与調査・面接調査を実施する一方、庚申信仰などや浅間信仰民衆の中に脈々と生き続けてきたいわゆる民間信仰・伝承に直接触れることにより、民衆宗教の諸相を把捉することに努めた。また幕末維新から第二次世界大戦を経て今日に至る日本の現代史の中に民衆宗教を位置付け、社会変動が民衆の意味世界にもたらしたものは何であったかということを主に文献を基にして検討した。そしてこれまでに集積した資料(写真、ビデオ、教祖や信者の談話を収録したテ-プなどを含む)や文献を体系的・有機的な活用にもたらすべく、この分野に精通した大学院生などの助力を得て整理・分類し、それらをたたき台として「民衆宗教史研究会」などにおける共同研究と討議を重ねた。こうした基礎的研究をふまえつつ、最終年度に当たる本年度は、新たに得られた知見や従来の宗教研究に対する批判的見解を論文の形にまとめ、研究報告書を作成することに全力を傾注した。それによって、研究者それぞれの立場(宗教学・宗教史学・宗教心理学・宗教社会学など)から民衆宗教のあり方を多角的な捉えながら、なおかつそれを総合的・統一的な理解にもたらすという本研究の所期の目的は一応達せられ、宗教という人間存在の根底に関わる事象の研究に明確な示唆を与え得たものと思われる。
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Report
(3 results)
Research Products
(16 results)