獣医学領域における画像診断の総合的評価に関する研究
Project/Area Number |
62304065
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Research Category |
Grant-in-Aid for Co-operative Research (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Applied veterinary science
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
竹内 啓 東京大学, 農学部, 教授 (90011874)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐々木 伸雄 東京大学, 農学部, 助教授 (60107414)
菅沼 常徳 麻布大学, 獣医学部, 助教授 (50063970)
板井 悠二 東京大学, 医学部, 助教授 (30010268)
大石 勇 東京農工大学, 農学部, 教授 (50014915)
長谷川 篤彦 東京大学, 農学部, 教授 (90011923)
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Project Period (FY) |
1987 – 1988
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1988)
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Budget Amount *help |
¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 1988: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
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Keywords | 犬 / 猫 / 画像診断 / X線CT / 超音波断層 / 疾患モデル |
Research Abstract |
本研究では犬および猫の各種疾患を対象とし、あらかじめ検討した撮影条件を用いてX線コンピューター断層撮影法(X線CT)による画像診断を行い、X線検査や超音波断層撮影法(US)などの従来からの画像診断法と比較し、獣医学領域における画像診断法について総合的に評価を行い、以下の結果を得た。 1.頭部X線CTでは脳室は明瞭に抽出され、脳室造影によるX線検査ほご動物に浸襲を与えることなく、より明確に脳室の拡張程度が判定できた。また、血管造影法などの画像診断法では診断が比較的困難である脳腫瘍や脳軟化病巣が明瞭に抽出された。 2.鼻腔のX線CTでは従来の画像診断法では得られない鼻甲介構造像を明確に抽出し、骨・軟骨の融解、腫瘍病巣と周囲組織との関連などが明らかとなり、病態の進行状況を把握する上でもX線CTは極めて有用であった。 3.胸腔内疾患において、心臓疾患を診断するためには従来のUSや血管造影法がX線CTより有効であったが、肺腫瘍病変などを診断する上で、X線検査とともにX線CTでは病巣がより明瞭に認められた。 4.腹腔内病変についてはX線造影検査やUSなど従来の画像診断法によっても確定診断の可能な疾患も多いが、X線CTにより全体像の把握、他臓器との関連、病巣の立体的な位置の確認なども可能となり、腹腔内病変をより明確に診断するためにはX線CTの有用性は高いものと思われる。 5.腎臓のX線CTによるダイナミックスキャン法(DS法)を実施した結果、実験的腎機能障害犬では腎皮質および髄質におけるCT値上昇およびそれに続く低下のいずれにおいても遅延する傾向が認められ、DS法により腎機能を把握する可能性が示唆された。
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Report
(2 results)
Research Products
(3 results)