Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中川 哲也 九州大学, 医学部, 教授 (60038635)
中尾 弘之 九州大学, 医学部, 教授 (60037330)
上里 一郎 広島大学, 総合科学部, 教授 (50034559)
小林 重雄 筑波大学, 心身障害学系, 教授 (30006902)
春木 豊 早稲田大学, 人間科学部, 教授 (80063551)
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Budget Amount *help |
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 1987: ¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
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Research Abstract |
行動療法の現状と課題,国際的な研究集会の内容や性格を明確にするために学際的なメンバーによる研究チームを編成して諸々の事項について検討した. 具体的には以下の作業をおこなった. 1.地区研究会の開催 東京,大阪,広島,福岡の4地区で,それぞれの課題について,メンバーを中心にその地区の臨床家・研究者の参加を得て研究会を開催した. そこでは作成した文献集を分担して読み分析した. その結果,(1)認知的行動療法の概念・特徴・方法,(2)行動分析の方法,(3)技法の標準的プログラム,(4)各技法の理論的基礎,(5)効果の測定法などが緊急の課題であることが指摘された. 2.研究セミナーの開催 ロンドン大学のアイゼンク教授を招いて,東京,福岡,広島で研究セミナーを実施した. 1)東京では,Tdeatory Apraxiaの認知行動療法,行動論的健康促進の方略の2つの発達がありそれをテーマに討議した. 2)福岡では,標的症状として強迫神経症,コミュニケーションスキル,攝食障害,神経性食思不振,治療技法として直接法,オペラント,認知的行動療法,脱感作がとりあげられ意見を交換した. 3)広島では,行動療法の基礎となる不安の制御,社会的行動形成と強化の様式について問題提起があり討論した. 3.行動療法家を対象におこなうアンケートの原案を作成した. 4.国際的な研究集会を実施するための,(1)準備委員会の母体を設けることができた. (2)とりあげるトピックス,シンポジウム等の試案を作成した. (3)研究集会への関心を喚起することができた. 5.上記の研究をふまえて,行動療法の現状と課題について整理と総括をおこなった.
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