Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高橋 哲郎 福井大学, 教育学部, 教授 (90135096)
藤岡 完治 横浜国立大学, 教育学部, 助教授 (90030048)
星野 昭彦 千葉大学, 教育学部, 助教授 (60009032)
西之園 晴夫 京都教育大学, 教育学部, 教授 (90027673)
八田 昭平 鳴門教育大学, 学校教育学部, 教授 (80039411)
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Research Abstract |
教育関係の国際機関であるユネスコ,OECD・CERIにおいて"教育の質"の向上を目指し, その中心となる"教師政策(Teacher Policy)が論議され, 教師の実践的能力・資質の増進を目的として, 教育実習の内容・方法・形態, さらに現職教育との関連についても総合的な研究開発が展開されてきている. 1.すでに日本において開発されている事前・事後指導を含めた教育実習プログラム(26大学・学部)およびテキスト・授業録画ビデオテープを収集し, これらのプログラムを, (1)積み上げ方式, (2)分散方式, (3)集中方式の3つの類型に分け, さらに共通する内容・課題を抽出した. 2.具体的な教授スキルに関して, その枠組のカテゴリー試案, すなわち, 動機づけ, 提示と説明, 発問とコミュニケーション, 学習指導法, 対応行動と思考の促進, 評価法, 授業運営等とそれらのサブカテゴリーの構造化をはかり, 教授スキル・ハンドブックの枠組の試案を作成した. 3.教師教育の世界的な先進大学であるイギリスのBulnershe College of Higher EducatonのA.Trott,H,Strongman両教授から教育実習に関する資料(Handbook of Microteaching Sessionsなど), University of IllinaisのW.Johnson教授から,Teaching Techniques Laboratoryの資料を入手し, これらの典型的事例を教授スキルの訓練内容, 方法論の視点から比較・検討した. 両方とも方法としてはマイクロティーチングを取りあげているが教授スキルの内容については, 前者が7つの代表的スキルを段階的に訓練しているが, 後者は, コミュニケーションと討論のスキルに焦点化している. 4.これらの内外における調査研究資料の分析にふまえ, 研究会議 事例研究会を開催し, 日本の教師教育の実情に適合した教育実習の標準プログラムの3つの試案を作成した.
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