Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
桜井 隆 東京大学, 東京天文台, 助手 (40114491)
黒河 宏企 京都大学, 理学部, 助教授 (80135508)
牧田 貢 東京大学, 東京天文台, 教授 (90012806)
甲斐 敬三 東京大学, 東京天文台, 教授 (70012846)
内田 豊 東京大学, 理学部, 教授 (90012814)
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Research Abstract |
日本の太陽物理学の研究は, 理論家をはじめ光学・電波の研究者は, 各大学, 天文台, 研究所にて, 地についた第一線の研究を進めてきている. 研究は, 各個人の自由な創造的発想によるところが大きいのは勿論であるが, 一方協同研究の必要性も高まってきた. 太陽活動の第22周期には, 今までの観測・研究を基にして, 国内的, 国際的な協同研究を実施し, SolarーA衛星計画や太陽周期活動望遠鏡やラジオヘリオグラフ計画と現有の観測装置とをもって, 最も効果的な研究の体制づくりを行った. 第一回の会合は昭和62年9月18〜19日東京天文台で開催された. 丁度, SolarーA計画で来日したアメリカ人を含め, 日本側20人, アメリカ側8人が出席し, 12の講演と全員によるディスカッションを英語で行った. 次の太陽活動極大期に太陽フレアを観測するのは日本の科学衛星のみであり, 科学衛星によるX線領域のフレア観測と, 地上の望遠鏡による観測との協同観測を世界中の研究者が望んでいるところであり, どのようにして協同観測を進めていくかについて討論できたことは大変有益であった. 第2回は, 昭和63年1月13〜14日と岡山県鴨方町に於いて開催した. 今回は日本人30人, 中国人1名であり, 22の講演と, 全員による討論が行われた. 今回は, 国内における協同研究体制, 協同観測の対象, 時期, 期間等について取りまとめ, また, 東京天文台の国立天文台移行後の協同研究をはじめ, 国際協同研究についても討議をし, 全国に散在している研究者が一堂に会して話ができたのは, 今後の協同研究を進める上でも大変有意義であった. 第2回目については, 集録を作っているところである.
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