Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
神田 啓治 京都大学, 原子炉実験所, 助教授 (10027419)
成合 英樹 筑波大, 構造工学系, 教授 (70134210)
秋山 守 東京大学, 工学部, 教授 (60010732)
木村 逸郎 京都大学, 原子炉実験所, 教授 (40027404)
竹田 敏一 大阪大学, 工学部, 助教授 (30116058)
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Budget Amount *help |
¥2,600,000 (Direct Cost: ¥2,600,000)
Fiscal Year 1987: ¥2,600,000 (Direct Cost: ¥2,600,000)
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Research Abstract |
高転換高燃燒軽水炉は在来の軽水炉と高速炉の間を継ぐ重要な役割を荷うもので, 高速炉の商用化が遲延し勝ちであることから特に注目を浴びるようになった. 当科研グループはそれらを推進しているフランス, スイス, 西独等各国の視察も行い, その時に得た資料等をもとにこの様な時代の流れを正確に捉えるための討議も行ってきた. わが国の技術として, これを確立するのにどの様な方向を目指すべきかを判断できるために現段階では技術的可能限界を各分野につき検討することが大学の任務であると考える. 従って研究グループを核データ, 炉物理, 臨界実験, 熱流動安全, 燃料・材料, 制御・の6つに分け, 各分担者毎の研究成果を持ち寄って全体的討議を行った. 核断面積については現在用いられているいくつかの核データファイル同志で解析結果に不一致が生じることが分り, その原因は核反応理論が確立していないため, 特に高エネルギー領域および共鳴エネルギー領域の核断面積が不十分なためであることが判明したので昭和64年発足の科研費「重点領域研究」の提案として「核反応の統一的理論と実験的考察」を申請した. 炉物理グループに関しては各国の炉設計の比較検討を行うかたわら京大臨界集合体KUCAによりほぼ2年間に亘り大学連合という形で稠密格子系に対する研究を行ってきたので測定されたボイド効果を含む核持性をもとに, 参加各大学の計算法や核データの相互比較を行い, それらの信頼性に対する知見を得た. 熱流動安全性, 燃料材料および制御に関しても, これまでの国内外の研究を調査し, かつ, 問題点の抽出を行ない, それらをもとに, わが国で今後この分野で進めるべき研究の方向づけの立案を行った.
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