Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
村上 幸人 九州大学, 工学部, 教授 (30037717)
生越 久靖 長岡技術科学大学, 工学部, 教授 (90026188)
村橋 俊一 大阪大学, 基礎工学部, 教授 (60029436)
野中 勉 東京工業大学, 大学院総合理工学研究科, 教授 (00016528)
庄野 達哉 京都大学, 工学部, 教授 (80025858)
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Budget Amount *help |
¥2,700,000 (Direct Cost: ¥2,700,000)
Fiscal Year 1987: ¥2,700,000 (Direct Cost: ¥2,700,000)
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Research Abstract |
有機化学反応を位置選択的, 立体選択的に遂行するためには, まず反応基質から生成する活性種の種類および活性状態を制御し, しかも特異な反応場の中において選択的な反応過程で進行するように設計する必要がある. このような観点から, 活性化の手法を次の5つに分類した. 1.電気化学的活性種の制御設計, 2.有機金属活性種の制御設計, 3.遷移金属錯体活性種の制御設計, 4.電子移動を伴う光励起活性種の制御設計, 5.分子集合体, マクロ環の関与した活性種の制御設計. 研究組織20名を上記の5グループに分け, 各人の役割分担を決め, 個人レベルでまたはグループごとに各分野の研究の現状および今後の発展予測について調査し, 研究企画を立てた. これに従い昭和62年10月29日〜30日京大会館において, 本課題名の公開討論会を開催した. 発表件数は研究組織者20名全員および公募発表者13名の33件であった. この討論会において各グループにおける活性化法, 活性種の生成設計, 反応の制御設計の現状および発展予測に関して意見交換した. さらに11月以降も調査研究を継続した. その結果, 本課題名の研究は21世紀の新しい有機化学を創造するためのきわめて有効な手段のひとつであるが, 組織的な研究体制を組まれたことはなく, 組織的に検討を加えることが緊急かつ重要な課題であるとの結論に達した. 12月以降各グループの代表が集まりさらに検討を加え, 電気化学的電子移動による活性種の生成と制御(上述の1)を中心とし, 金属を含む新活性種の生成と制御(上述の2および3)酵素ないしはその類似本による活性種の生成と制御, 生体反応における活性種の制御を含めたグループ分けによる組織的研究が適当であるとの意見の一致をみた. 昭和63年度日本化学会第57秋季年会でのシンポジウムなどで研究者間の交流を続は, 昭和64年3月に重点領域研究として文部省へ申請する予定である.
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