Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
棚橋 光彦 京都大学, 木材研究所, 助手 (80093269)
島田 幹夫 京都大学, 木材研究所, 講師 (50027166)
原口 隆英 東京農工大学, 農学部, 教授 (60014891)
住本 昌之 九州大学, 農学部, 教授 (40038162)
寺沢 実 北海道大学, 農学部, 助教授 (50003124)
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Budget Amount *help |
¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Fiscal Year 1987: ¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
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Research Abstract |
本研究はこれまで個々の研究者が別々に行ってきた研究を『パルプ及び紙産業におけるバイオテクノロジー』の課題のもとに総合的にとりまとめたものであり, その研究項目を以下に示す. 詳細は報告書を参照のこと. 1.バイオテクノロジーによる新しいパルピングとパルプの改質 1)微生物によるリグニンの分解と生化学的転換機構の解明, 2)微生物によるパルピング及びパルプの生化学的漂白と改質 2.リグニン分解酵素及び人工酵素による脱リグニンとパルプ廃液の浄化 1)リグニン由来の着色・毒性成分の微生物による分解機構, 2)リグニン分解酵素によるパルプ廃液の脱色, 変異原, 癌誘起物質の除去, 3)ラッカーゼIIIによるプロトリグニンの分解, 4)バイオミメティック触媒による脱リグニン, 変異原性及び発癌性毒物の除去 3.木材生化学転換に適した微生物の選抜 1)リグニン分解優良菌株の自然界からの選抜及び突然変異, 細胞融合, 遺伝子組換えなどによる選抜, 2)遺伝子組換え技術によるリグニン及びリグニン関連化合物解細菌の選抜 4.セルロース, ヘミセルロース及びリグニンの生化学的転換 1)セルロース及びヘミセルロース酵素糖化のためのバイオリアクター 2)セルラーゼによるセルロースおよびセルロース誘導体の改質, 3)バイオテクノロジーによるリグニンの改質 5.木材生化学転換のための前処理 1)高圧水蒸気による木材の爆砕処理, 2)蒸煮処理 以上のとりまとめの成果に基づいてさらに各班から6名委員を選抜し, 各研究領域における問題点を検討し, 65年度に文部省重点領域研究の研究領域として申請することに決定した.
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