Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
野村 大成 大阪大学, 医学部, 教授 (90089871)
二階堂 修 金沢大学, 薬学部, 教授 (60019669)
嶋 昭紘 東京大学, 理学部, 教授 (60011590)
佐々木 正夫 京都大学, 放射線生物研究センター, 教授 (20013857)
池永 満生 京都大学, 放射線生物研究センター, 教授 (70025378)
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Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 1987: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
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Research Abstract |
1.研究目的 遺伝損傷は大別して遺伝子突然変異と染色体突然変異から成る. 両者は自然にもわずか生じているが, 放射線や化学物質の一部は著しくそれを高める.遺伝情報は親から子へ,細胞から細胞へ正しく伝わり,それによって生物種ならびに種の特性が正確に保たれる. 遺伝損傷の発現は,生物に異常をもたらし,長期的には種の変化=進化につながる可能性を有する.本研究は生物において, 主に放射線や化学物質による遺伝損傷がどのようにして生じ,それがどのようにあらわれるかを研究するための組織づくりと,重要かつ緊急な研究課題を設定することを目的とする. 2.研究経過と成果 研究班会議を2回(東京と京都),小委員会を2回(東京と京都)開催し, 本研究の推進について協議, 討論した.まず第1回班会議において, 本標題の研究を重点的かつ緊急に実施すべきであることが合意され そのために昭和64年度発足の重点領域研究に応募することが決められた. 少人数の委員によって申請案作成のための研究計画の検討が行なわれ, 2回の小委員会によって申請原案が作成された.その案は班会議で了承され, 昭和63年3月に文部省へ申請した.具体的計画として4年間の重点領域研究組織をつくり, 次の6課題について計画研究方式で研究を進めるとともに,公募方式を併用して研究する. (1)遺伝損傷生成の初期過程の研究,(2)化学的遺伝損傷の機構とその発現,(3)DNA修復機構の遺伝子操作による研究,(4)染色体異常と遺伝子再構成,(5)配偶子損傷の発現と伝達機構,(6)組織・個体における遺伝損傷の発現と修飾. 全体の主題は本研究と同じ「遺伝損傷の機構と発現」とし, 研究代表者は池永満生(京都大学放射線生物研究センター教授)を予定している. 参加予定者は計画研究約55名,公募研究約15名,合計約70名,予算規模は4年間合計約6億6千万円を計上している.
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