ポーラロンなどの素励起の新しい凝縮状態とそれらのダイナミクスの研究
Project/Area Number |
62420008
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
固体物性
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
眞隅 泰三 東京大学, 教養学部, 教授 (20012304)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
黒沢 達美 中央大学, 理工学部, 教授 (80055061)
南 英俊 東京大学, 教養学部, 助手 (00190702)
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Project Period (FY) |
1987 – 1990
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1988)
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Budget Amount *help |
¥16,000,000 (Direct Cost: ¥16,000,000)
Fiscal Year 1988: ¥7,000,000 (Direct Cost: ¥7,000,000)
Fiscal Year 1987: ¥9,000,000 (Direct Cost: ¥9,000,000)
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Keywords | ポーラロン / 励起子 / 励起子分子 / 素励起の新しい凝縮状態 / 素励起の綬和機構とダイナミクス / 非線形応答 / 自己捕獲状態 / 超伝導性光伝導現象 / 素励起の緩和機構とダイナミクス / 超伝導性物質の光伝導 |
Research Abstract |
1)超高純度ハロゲン化銀結晶の精製及びその混晶の作成の研究(継続) 2)極低温での高速、高分解能光物性測定による素励起の凝縮状態の研究超高純度AgC1xBr1ーx結晶の発光Q線の検計を行う他、特に500mkまでのポーラロンによる励起子と自由励起など実空間でのポーラロンの凝縮系の運動量とエネルギー綬和機構、ソのダイナミクスを、ナノ秒域での発光測定で調ベた。また、匡高純度AgC1xBr1ーx結晶での励起子分子の結合エネルギーEem^Bの混晶率による変化を追求し、Eem^Bの値がx=0で7.2meVからx=0.37の18meVまでxに対して非線形に増大することを見出した。 3)強磁場、高電場制御での半導体内担体、ポーラロン系の非線形応答とそのダイナミクスの研究 強磁場、高電場でのポーラロン系の非線形応答による自由運動、反転分布状態、潜在自由運動と、自己捕獲状態の、ダイナミクスの基礎的研究を遂行するため、これまでとは異なり、特にcdsのビエゾ型ポーラロンでのV_y=E_x/B_zに近い所でのHall角の増大など、音響型フォノンの役割を明らかにした他、Cu^2Oのパルス光伝導の研究にも着手し、正孔易動度μ=160,000cm^2/V・secなど新しい展開の端緒をつかんだ。 4)高温超伝導性物質の光伝導現象とそれらによる高温超伝導機構の解明研究代表者らが最近初めて発見したLaーCuーO系、YーBaーCuーO系など高温超伝導性物質内でのポーラロンと励起子系に基づくパルス光伝導現象などの実験を他の物質BaーPbーBiーO系CaーSrーBiーCuーO系についても組織的にに行った。特に超伝導性と光伝導性の深い相関の存在を確認している。 5)極低温における半導体、イオン性結晶内での素励起及びそれらの凝縮系の光磁性と綬和機構のダイナミクスの研究 半磁性半導体Cd_1ー×Mn×Teのパルス光伝導のスペクタトル分布の磁場変化から、捕獲中心まわりの磁性ポーラロンについて予備的な知見を得た。
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Report
(2 results)
Research Products
(12 results)