Project/Area Number |
62440059
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Orthopaedic surgery
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
高岡 邦夫 大阪大学, 医学部, 助教授 (30112048)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉川 秀樹 大阪大学, 医学部, 助手 (60191558)
小野 啓郎 大阪大学, 医学部, 教授 (70028330)
清水 信幸 大阪大学, 医学部, 助手 (40170980)
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Project Period (FY) |
1987 – 1990
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1990)
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Budget Amount *help |
¥11,500,000 (Direct Cost: ¥11,500,000)
Fiscal Year 1990: ¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
Fiscal Year 1989: ¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
Fiscal Year 1988: ¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
Fiscal Year 1987: ¥7,000,000 (Direct Cost: ¥7,000,000)
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Keywords | 骨形成 / タンパク質合成 / 骨修復 / 人工骨 / 骨移植 / 骨形成因子 / 生理活性ペプチド / 生体材料。 / 成長因子 / 骨肉腫 / 生体材料 |
Research Abstract |
<1.骨形成因子の精製方法の確立と骨形成因子の生化学的分析>___ー平成2年度の研究課題は、骨形成因子の精製の完結をめざすことを第1とした。そのために実験材料であるマウスDunn骨肉腫を大量に生産し、それから骨形成因子の精製を行なった。精製方法は従来から開発したstepに、さらに高速液体クロマトグラフィ-、さらにSDS_1ーPAGEによる展開を行ない、活性分画を得た。この分画は骨形成促進活性は高く、約20ngを1mgのコラ-ゲン(担体として用いた)と混合して、マウス筋肉内に移植することで異所性に骨形成をおこすことが可能であった。この分画のタンパク質は、SDSーPAGEで判定した。分子量は約30kであり中性タンパク質であった。その収量は、Dunn骨肉腫1kgから約2μgであった。SDSーPAGEでは、単一バンドを呈したが、disulfide結合の還元(メルカプトエタノ-ルによる)によって、3種の分子種に分離した。(30K,18K,14K)それぞれの分子種を抽出し、タンパク分解酵素を用いて、ペプチドの断片とし、アミノ酸部分配列を決定することを試みた。それぞれのアミノ酸部分配列の情報をもとにmーRNAを分離し、相補するcーDNAを合成し、その発現を現在試みている。 <2.骨形成因子の担体開発>___ー従来、微量の骨形成因子の生理活性を生体内で有効に発現するためのdelivery systemを確立するための担体として、ブタ皮膚より精製したコラ-ゲンを用いてきた。しかし将来骨形成因子を臨床応用するためには、より抗原性が低く、かつ生体親和性の高い担体が必要と考え、合成ポリマ-(乳酸ポリマ-)を基礎として、より骨形成因子の担体として有効なものの開発を試みた。その結果ポリ乳酸ポリエチレングリコ-ルブロックポリマ-(平均分子量2000)がより有効な担体となることを明らかにした。
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