Project/Area Number |
62480188
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
内科学一般
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
下条 文武 新潟大学, 医学部, 助教授 (20126410)
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Project Period (FY) |
1987 – 1988
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1988)
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Budget Amount *help |
¥6,000,000 (Direct Cost: ¥6,000,000)
Fiscal Year 1988: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 1987: ¥5,000,000 (Direct Cost: ¥5,000,000)
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Keywords | 血液透析 / アミロイドーシス / 手根管症候群 / コラーゲン / アミロイドP成分 / β_2-microglobulin / 骨透亮像 / high flux膜ダイアライザー / アミロイド / β_2ーmicroglobulin / アミロイド円柱 |
Research Abstract |
長期血液透析患者には、手根管症候群の発症が高頻度に合併するが、この原因としてアミロイド沈着が知られてきた。私共は、すでにこのアミロイドの構成蛋白をβ_2ーmicroglobulinと同定したが、本研究では、この透析アミロイドーシスの成因を明らかにする目的でアミロイド組織の病理学的・生化学的分析を行った。(1)透析患者の手根管症候群の手術を55例69手経験したが、これらの症例の血液透析期間は5年以上で、透析期間が長くなるのに一致して増加がみられた。手術時には滑膜にアミロイド結節が観察され、このアミロイドの生化学的分析を8症例に、免疫組織化学的分析を26症例に行ない、アミロイド蛋白はすべてβ_2ーmicroglobulinである結果を得た。β_2ーmicroglobulin由来のアミロイドは、骨嚢腫、心〓、尿路結石、膵などにもみられ、全身性におこると考えられた。(2)血液透析患者を対象として、アルブミンの分子大量により小さい低分子量蛋白の血中濃度をR1法と免疫拡散法により測定した。透析患者の血中β_2ーmicroglobulin濃度は、正常者の40倍以上の高値であったのに対し他の蛋白は2ー5倍であった。しかしながら、透析アミロイドーシス合併例と非合併例の血中β_2ーmicroglobulin濃度に有意差はみられなかった。したがって本症の合併にはβ_2ーmicroglobulinの蓄積のみならず、他の因子も関与して起こると推測された。(3)透析アミロイドーシスは、骨・関節を特異的に侵す。この機序を知る目的でβ_2ーmicroglobulinがコラーゲンに親和性をもつのではないかと推測して、in vitoroのsolid phase enzyme immunoassay法にて検討した。その結果、β_2ーmicroglobulinは濃度依存性にコラーゲンとの結合性を示すことがわかった。以上のことはβ_2ーmicroglobulinがコラーゲン豊富な組織に特異的にアミロイド化し沈着を来す理由と考えられた。この他に、本研究では透析アミロイドーシスの発症にはアミロイドP成分、ムコ多糖が大きな役割をもつことを明らかにし、本症の治療法確立するための知見を得た。
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