てんかんの形成過程における脳内モノアミンの役割ー脳内微量透析法を用いた検討ー
Project/Area Number |
62480244
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Psychiatric science
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Research Institution | Tottori University |
Principal Investigator |
挟間 秀文 (挾間 秀文) 鳥取大学, 医学部神経精神医学教室, 教授 (60037348)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
水川 六郎 鳥取大学, 医学部神経精神医学教室, 助手 (90199993)
竹下 久由 鳥取大学, 医学部附属病院・神経精神医学教室, 講師 (60135861)
川原 隆造 鳥取大学, 医学部神経精神医学教室, 助教授 (20108806)
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Project Period (FY) |
1987 – 1988
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1988)
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Budget Amount *help |
¥5,400,000 (Direct Cost: ¥5,400,000)
Fiscal Year 1988: ¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Fiscal Year 1987: ¥3,600,000 (Direct Cost: ¥3,600,000)
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Keywords | 脳内微量透析法 / 扁桃核 / 線条体 / キンドリング / モノアミン代謝物 / てんかん |
Research Abstract |
ラット左扁桃体に電極を、反対側同部位にガイドカニューラを植え込み、キンドリング形成過程における電気刺激前後のモノアミン代謝産物の変動を脳透析法により測定した。その結果、電気刺激後(200μA、2sec)10〜20分においてDOPAC、HVAの上昇を認めたが、5HIAAは変動を示さなかった。この所見はキンドリング形成初期(stage0)より認められたが、キンドリング全身痙攣時(stage5)においても形成初期と変動の幅はほとんど差がなく、痙攣の強さとDA放出、あるいは代謝亢進との相関は認められなかった。(第15回脳研究会において報告)。この結果の意義をさらに確認するため、キンドリング形成初期に種々の強さの刺激電流を与え、モノアミン代謝産物の変化とafterdischarge、痙攣出現の有無との相関を検討したが、一定の結果は得られなかった。 扁桃体での脳透析ではDAを直接検出できないため、キンドリング形成に伴うDA系の機能変化を知る目的で、扁桃体キンドリング全身痙攣完成後のラットに対しメトアンフェタミンを投与し、投与後のモノアミン代謝産物の変化を反対側扁桃体で測定し、コントロール群と比較した。両者において差は認められず、ラット扁桃体キンドリングにおいてはDA系の機能変化が生じないか、あるいは脳透析法ではその検出に限界があるものと考えられた。 扁桃体における実験に引き続き、同様の手法を用いて、扁桃体キンドリング形成過程に伴う線条件モノアミン代謝産物の変動を測定しているが、形成初期における所見は扁桃体での結果とほぼ同様で、部位の違いによる差を認めていない。
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Report
(2 results)
Research Products
(8 results)