Project/Area Number |
62480299
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Thoracic surgery
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Research Institution | Tokyo Women's Medical University |
Principal Investigator |
福地 晋治 東京女子医科大学, 循環器小児外科, 助手 (20120040)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
今井 康晴 東京女子医科大学, 循環器小児外科, 教授 (30075246)
黒沢 博身 東京女子医科大学, 循環器小児外科, 助教授 (50075511)
河田 政明 (原田 助和 / 原田 順和) 東京女子医科大学, 循環器小児外科, 助手 (00138918)
澤渡 和男 (澤沢 和男) 東京女子医科大学, 循環器小児外科, 助手 (80138916)
河田 政明 東京女子医科大学, 小児外科, 助手 (30177703)
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Project Period (FY) |
1987 – 1989
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1989)
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Budget Amount *help |
¥6,300,000 (Direct Cost: ¥6,300,000)
Fiscal Year 1989: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 1988: ¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Fiscal Year 1987: ¥3,500,000 (Direct Cost: ¥3,500,000)
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Keywords | 雑種成犬による同種同所性心移植 / cross-circulation / 山羊による同種同所性心移植 / 心肺同時移植 / denervation model / 同種同所性心移植 / 心移植 / crossーcirculation |
Research Abstract |
平成元年度のまとめ 本研究の最終年度であり、同種同所性心移植(いわゆる心移植)の長期生存例の作成を目標とし、更に外科手技的にはこの延長線上にある心肺同時移植の手技の研鑚に努め、多臓器移植後の拒否反応を生検手技の比較的確立した心生検から判断することが目標であった。 1.雑種成犬による同種同所性心移植 初年度は交差体外循環による雑種成犬、幼犬(体重4kg程度)を用いた同種同所性心移植を行った。人工呼吸器から離脱し歩行する実験犬も得られたが24時間を越えた生存犬は作成出来なかった。雑種成犬ないし幼犬は体外循環後に著しい鬱血肺、すなわちperfusion lungに成り易くこのため長期生存犬の作成は困難であった。選択した実験の動物の種(species)の特異性と考えた。 2.山羊による同種同所性心移植 Roma Linda unv.Dr.Bailyの施設を訪問し、氏の意見を参考にして実験動物を山羊に変更した。当初は体重20kg程度の山羊を用い、人工心肺下に同種同所性心移植を行った。人工心肺からの離脱は全く容易で、overnightの生存例、次いで人工呼吸器からの離脱例を得た。獣医師の意見で反芻動物をできるだけ早期に立位で管理する方針であったが、denervation modelにもかかわらず自力で立位をとって息んだ瞬間、徐脈からstandstillとなった。心蘇生の後開胸してみると、stone heartではなくむしろ、flaccidであった。CPAPで長時間経過を観察した後であったが、肺血管抵抗の急激上昇と判断した。昨年度より引き続き山羊を計8頭使用したが、実験グル-プの一名が山羊によるアレルギ-反応を引き起こしたこと、大型実験を麻酔中に立位で管理することが困難なこと、加えて財政的な問題が逼迫し、以後実験動物として使用するのを控えた。 3.心肺同時移植 近郷の急速な都市化の為か、大型犬の愛犬家が少なくなり、cross-circulationによる心移植ないし心肺同時移植の設定自体が困難になってきた。このため比較的体重差のない2頭でのcross-circulationとなったため実験の成功率が低下したこと、体外循環後の鬱血肺を乗り切れないことから、比較的大型犬の一側肺を切除し、この部に肺循環とその機能を維持したままのdonorの心肺ブロックを同時移植移植、SVC還流血はdonor心肺が胸部大動脈へ駆出するように実験モデルを設定した。 予備実験3頭に引き続き15頭に施行し、人工呼吸器使用ではovernightの生存を得ることが出来たが、人工呼吸器から離脱すると広範な肋骨切除のためflail chestに陥り鎮静剤なしのCPAPでは管理できず、歩行可能な生存犬を作成させることができなかった。
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