神経グリア及びグリオ-マ細胞の膜受容体機構に基づく機能分化・増殖に関する研究
Project/Area Number |
62480305
|
Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (B)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Cerebral neurosurgery
|
Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
設楽 信行 東京大学, 医学部(病), 講師 (90111517)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中村 博彦 東京大学, 医学部(病), 助手 (30189055)
高倉 公朋 (高倉 公明) 東京大学, 医学部(病), 教授 (90109984)
喜多村 一幸 東京大学, 医学部(病), 助手 (20195283)
久保 俊朗 東京大学, 医学部(病), 助手 (30195490)
源河 茂 東京大学, 医学部(病), 助手 (30186580)
|
Project Period (FY) |
1987 – 1989
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 1989)
|
Budget Amount *help |
¥5,700,000 (Direct Cost: ¥5,700,000)
Fiscal Year 1989: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 1988: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 1987: ¥2,700,000 (Direct Cost: ¥2,700,000)
|
Keywords | 脳腫瘍 / グリオ-マ / 増殖因子 / 膜受容体 / 蛋白燐酸化酵素 / トランフフェリン受容体 / 神経グリア / グリオーマ細胞 / 増殖 / 機能分化 / グリア / グリオーマ / 細胞増殖 / 細胞分化 |
Research Abstract |
本年度は膜受容体発現とその関連酵素であるプロテインキナ-ゼC(PKC)のアイソザイムの分布を培養細胞、脳腫瘍組織で解析を行った。 〔I〕PKCは細胞の分裂増殖の制御機構や細胞の癌化に大きく関与していると考えられている。実に増殖因子膜受容体の発現にも関連することが報告されている。PKCは蛋白科学的に3種類のアイソザイムから構成される(typeI-III)。各アイソザイムのモノクロ-ナル抗体を使用し免疫組織学的に正常アストロサイト(人剖検脳)、手術摘出標本(脳腫瘍)、培養ヒトグリオ-マ細胞でアイソザイムの分布を検討した。解析結果はヒト脳腫瘍系ではタイプIIIが豊富に偏在することが判明した。アストロサイトは正常脳でタイプIIIが豊富であるが腫瘍化したグリオ-マの例ではタイプII、タイプIが一部染色さる。脳内に於ける増殖能を有する細胞がTypceIIIアイソザイムを発現していくことは、腫瘍化でtypceIIIが発現することと考えあわせると、このサブタイプPKCが重要な機能を有していることが推測され今後の重要な研究課題と考えられる。 〔II〕トランスフェリン受容体蛋白(TτR) TτRはグリオ-マ細胞の内で増殖性の高い細胞に発現していることが我々の研究で明らかになっているが、本年度はTτRが他の増殖因子受容体とどの様な関連を有するのか、また薬剤により発現の変動が認められるかに関し解析した。使用した解析装置はACAS(静置培養解析ソ-ティング)であり、本解析機器は、膜受容体の二重解析が可能であり、さらに受容体量の変化も、アイソト-プによる結合解析の結果ともよく一致している。グリオ-マのTτRは糖鎖合成がtunicamycinの様な薬物で抑制をうけると、膜への移行が著るしく抑制をうけることが判明している。またEGF,PDGFに対する受容体刺激とTτRの発現様式を現在解析中である。
|
Report
(3 results)
Research Products
(24 results)