経皮的腎尿管結石摘出術の腎機能に及ぼす影響についての実験的・臨床的研究
Project/Area Number |
62480332
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Urology
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
棚橋 善克 東北大学, 医学部附属病院, 講師 (50108495)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
福崎 篤 東北大学, 医学部, 助手 (70133957)
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Project Period (FY) |
1988
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1988)
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Budget Amount *help |
¥4,400,000 (Direct Cost: ¥4,400,000)
Fiscal Year 1988: ¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
Fiscal Year 1987: ¥3,000,000 (Direct Cost: ¥3,000,000)
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Keywords | 腎瘻作成 / 腎血管構築 / 血管鋳型模型 / X線立体撮影 / 腎盂内手術 / ^<99>TcDMSA腎シンチグラフィー / 腎機能 / Broderの切開線 / 99mTcーDMSA腎シンチグラフィー |
Research Abstract |
I.臨床症例における腎機能の変化について: (1)DMSA腎摂取率により、経皮的腎尿管截石術後1年間の分腎機能の変化を観察すると、50腎中38%が経過良好群、6%が経過不良群であった。術後発熱を合併したサンゴ状結石の経皮的腎尿管截石術後の平均DMSA腎摂取率は、術後発熱を合併しなかったサンゴ状結石の平均DMSA腎摂取率に比較して、有為に低下していた。 (2)経皮的腎尿管截石術後1年間の経過観察が可能であった、39症例41腎、99TcAMSA3分割腎シンチグラフィーを、また15症例17腎に対してダイナミックCTを施行し、経皮的腎尿管截石術の腎実質にあたえる局所的障害について検討を行なった。腎瘻挿入部の局所的腎実質障害は、3分割腎シンチグラフィーで検討すると、経皮的腎尿管截石術後6ケ月にはほとんど回復を認めたが、41%に、経皮的腎尿管截石術後の腎シンチグラムで低吸収域の残存を認めた。特に腎シンチグラフムで低吸収域の著明であった症例の、ダイナミックCTでは、腎瘻挿入部周辺に、皮質血流量の著しく低下した、幅5〜10mmの線状ないし瀰慢性の低濃度域や、腎実質の硬化様変形を認めた。このような腎実質の強い変化は、腎後壁に認められることが多く、腎動脈後枝の比較的太い枝の損傷が、原因として考えられた。II.臨床用装置の改良:これらの結果から、これまで既存の24Fの腎盂鏡にかえて、18Fと15Fの腎盂鏡とを作成し、実際の臨床に応用した。その結果、(1)腎瘻が細くなれば細くなるほど、腎瘻拡張のためのステップ数が減少し、手技が容易となる。(2)動物実験の結果明らかになったと同様に、15Fの腎盂鏡では、24Fの腎盂鏡と比較して腎実質障害が少なく、ほとんどの症例で腎実質障害を認めなかった。III.本研究によって、腎機能に対して影響の少ない腎瘻作成・経皮的手術の手技が確立された。
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Report
(2 results)
Research Products
(12 results)