Project/Area Number |
62480364
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Ophthalmology
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
松尾 信彦 岡山大学, 医学部, 教授 (40033047)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
白神 史雄 (白神 史一) 岡山大学, 医学部附属病院, 助手 (50187530)
大島 浩一 岡山大学, 医学部附属病院, 助手 (40176871)
松岡 徹 岡山大学, 医学部附属病院, 講師 (10165780)
小山 鉄郎 岡山大学, 医学部附属病院, 講師 (50135993)
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Project Period (FY) |
1987 – 1989
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1989)
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Budget Amount *help |
¥7,000,000 (Direct Cost: ¥7,000,000)
Fiscal Year 1989: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 1988: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 1987: ¥4,000,000 (Direct Cost: ¥4,000,000)
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Keywords | 喫煙 / 脈絡膜組織血流量 / 水素クリアランス法 / 網膜平均循環時間 / ビデオ蛍光眼底造影 / 画像解析 / 老人性円板状黄斑変性症 / 危険因子 / 家兎 / 最高濃度出現時間差 / 喫煙係数 / 脈絡膜組識血流量 / ニコチン / プロスタグランジンI_2 / ニフェジピン / 老人性円板状黄斑点変性症 |
Research Abstract |
1.煙草主流煙の脈絡膜組織血流量に及ぼす影響に関する研究:14週齢Wistar系ラットに喫煙負荷としてハンブルグII型動物用吸入装置を用いて市販紙巻タバコ30本分の主流煙を1日約30分間、16週間にわたり吸入させた。対照としては同一の環境と飼料で16週間飼育したラットを用いた。脈絡膜組織血流量を水素クリアランス法で測定し,同時に尾動脈収縮期血圧を測定した。収縮期血圧を脈絡膜組織血流量で除した値を脈絡膜血管抵抗指数とした。脈絡膜組織血流量(ml/min/100g)は対照群305±12.3(N=9)、喫煙群311±20.8(N=6)で有意差を認めない。尾動脈血圧(mmHg)は対照群115±10.8、喫煙群138±12.0で喫煙群において有意(p<0.01)に上昇していた。脈絡膜血管抵抗指数(mmHg/ml/min/100g)は対照群0.38±0.05,喫煙群0.41±0.04で喫煙群に増大傾向がみられた。従つて長期にわたる喫煙は脈絡膜循環障害を惹起する可能性が示唆された。 2.煙草主流煙の網膜微小循環に及ぼす影響に関する研究:先に私達の教室で開発したビデオ蛍光眼底造影と画像解析による人眼に対する網膜平均循環時間(MCT)の測定システムを有色家兎に利用した。喫煙負荷として500mlのポリエチレン容器に市販紙巻き煙草1本分の主流煙を採集し約30秒間有色家兎に自発呼吸下で経鼻的に吸入させた。MCTは喫煙負荷前1.88±0.52秒(N=10)に比べ、喫煙直後は1.42±0.51秒(N=10)で有意(p<0.01)に短縮した。負荷10分以降のMCTは負荷前と比し有意差を認めなかった。耳動脈平均血圧は喫煙負荷前70.6±7.06mmHgに比べ喫煙直後は82.0±6.26mmHgで有意(p<0.05)に上昇していた。負荷10分以降の血圧は負荷前と比し有意差を認めなかった。負荷前後で眼圧には有意差はなく、網膜循環時間の短縮には眼灌流圧の喫煙による上昇が関与していると思われる。 3.喫煙と老人性円板状黄斑変性症との関係に関する研究:喫煙が本症の脈絡膜新生血管発生と退縮に危険因子として関与していると結論した。
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Report
(3 results)
Research Products
(10 results)