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うつ病の病因としての脳内微量アミン代謝異常に関する研究

Research Project

Project/Area Number 62480479
Research Category

Grant-in-Aid for General Scientific Research (B)

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field 家政学
Research InstitutionOkayama University

Principal Investigator

小林 清史  岡山大学, 医学部, 助教授 (70033214)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 岡田 弘子  岡山大学, 医学部附属病院, 医員
Project Period (FY) 1987
Project Status Completed (Fiscal Year 1987)
Keywordsうつ病 / 脳内微量アミン / 抗うつ薬 / ガスクロマトグラフィー / 質量分析法 / 高速液体クロマトグラフィー法
Research Abstract

1.βーフェニルエチルアミン(PEA)の代謝物であるフェニル酢酸(PAA)の脳内濃度を定量するために,ガスクロマトグラフィー/陰イオン化学イオン代質量分析法(GC/MS)を用いて高感度で信頼性の高い測定法を開発した. 2.うつ病患者髄液中のPーチラミン代謝物Pーヒドロキシフェニル酢酸(PHPA)を高速液クロ法により,PAAをGC/MS法により測定した結果,いずれの代謝物とも神経疾患対照群と比較して有意に低値であった. しかし,代謝物濃度の変化とうつ病の病型や重症度との間には相関関係は見出せなかった. 引続き患者血漿中の代謝物濃度や血中抗うつ薬濃度との関係について検索中である. 3.同時にうつ病患者髄液中のモノアミン代謝物濃度を測定した結果,セロトニン代謝物5ーHIAA濃度はほとんどの症例で低下し,ドパミン代謝物HVAも一部の症例で低値を示した. しかし,モノアミン代謝物の変化と微量アミン代謝物の変化との間には,一定の相関関係は認められなかった. 4.ラット脳線条体の微量アミン代謝物濃度に対する抗うつ薬の影響を調べた結果,PHPA濃度には全く変化が認められなかった. 一方PAA濃度は,イミプラミン,アミトリプチリンやミアンセリンの投与により20〜30%の増加を示した. 脳内抗うつ薬濃度との相関について引続き検討中である. 5.以上の成績は,うつ病に発症の脳内微量アミンの代謝異常が関係しており,抗うつ薬はことにPEA代謝障害を是正する方向の作用することを示唆するものと考えられる. したがって今後の研究では,さらに臨床例を増して詳細な検討を加えるとともに,うつ病モデル動物を用いて症状の変化に対応した脳内微量アミン代謝の変化を捉えることやこれに対する抗うつ薬の影響を調べることが必要である. さらに,微量アミン代謝とこれまで全く行われていないアセチルコリン代謝との関係についても興味が持たれる.

Report

(1 results)
  • 1987 Annual Research Report
  • Research Products

    (1 results)

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All Publications (1 results)

  • [Publications] 川端昌弘: 岡山医学会雑誌.

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      1987 Annual Research Report

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Published: 1989-03-30   Modified: 2016-04-21  

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