Project/Area Number |
62510046
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Psychology
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Research Institution | Shizuoka University |
Principal Investigator |
林部 敬吉 静岡大学, 教養部, 助教授 (20023624)
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Project Period (FY) |
1987
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1987)
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Budget Amount *help |
¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 1987: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
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Keywords | 運動視差 / 眼球運動 / 奥行視 / 頭部運動 / 角速度 |
Research Abstract |
眼球運動という自己生産的運動にトリガーされた場合の運動視差要因による奥行出現の方向と程度, およびその安定性について, 運動視差シミュレーション事態で検討した. 今回は, 運動視差のしくみに関わる要因の中, 相対的角速度差, 相対的方向について吟味された. その結果, 以下の知見が新たに得られている. 1.相対的角速度差については, その角速度差が速い刺激帯の方が奥行的に「うしろ」に出現して視え, この状態で安定する. 2.相対的方向については, 運動視差の方向が共に「同方向」と「異方向」とを設定したか, この要因は奥行出現の方向と程度に対して影響をもたないことが明らかにされている. 3.相対的角速度差では, 角速度の程度が種々変化されたが, 「より速い」条件の方が奥行出現の程度は大きい. 4.奥行出現の方向が交替する奥行反転現象は, 眼球運動条件の場合には生起しにくいが, しかし, 眼球運動にトリガーされた刺激帯とこれと連動して変化する刺激帯との角速度が同一になると, 奥行反転は生起する. これらの知見を踏まえ, 今後は, 眼球運動にトリガーされた場合の運動視差と頭部運動にトリガーされた場合のそれ(前年度報告)との相違点を明らかにし, 運動視差のしくみの理論的モデルの構成を考える必要がある.
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Report
(1 results)
Research Products
(4 results)