Project/Area Number |
62510135
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Educaion
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
三好 信浩 広島大学, 教育学部, 教授 (60033578)
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Project Period (FY) |
1987 – 1988
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1988)
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Budget Amount *help |
¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Fiscal Year 1988: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 1987: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
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Keywords | 産業教育 / 工業化 / 外国人教師 / 産業啓蒙 / 工業教育 / 農業教育 / 商業教育 |
Research Abstract |
本研究は、近代日本における産業啓蒙(行政官・著述家・実務家・教育家・御雇外国人教師など)の人名リストを作成し、これらの産業啓蒙家が日本産業の近代化に果たした役割を解明することを目的とする。 本年度は、前年度に続いて、国立国会図書館など在京図書館における資料調査とともに、全国各地の郷土資料館その他の地方資料を収集するため、前年度に残された東北および北海道の2ブロックにおいても現地に調査し、多数の貴重な資料を集めることが出来た。それらをもとに人名リストの作成を進めながら、次の2件の論文を発表した。 (1)日本の工学教育の創始者であり、工部官僚として工業化の啓蒙者となった山尾庸三について、国立国会図書館の憲政資料室その他で第一次資料の収集にあたり、その成果を明治学院大学国際学部の紀要『国際学研究』(第3号、1988年12月)に発表した。山尾に関する初めての研究論文であると自負している。 (2)その山尾の親友であった槇村正直は、京都府において地域産業の啓蒙家として活躍したが、その際、牧畜・織物・製紙・陶器などの諸部門に外国人教師を雇い入れた。京都府総合資料館や国立公文書館などに所蔵される資料をもとにして、広島大学教育学部紀要に「地方産業の近代化に果たした外国教師の役割-明治初期京都府の場合」(第1部第37号、1989年3月)発表し、22名の外国人教師の業績について記した。 本年度になした東北および北海道における地方資料の荵集作業においては、特に3人の外国人教師の役割に注目した。その1は、米沢興譲館の英学教師となったダラスであり、その2は、弘前東奥義塾の英学・理学教師となったイングであり、その3は、開拓使の牧畜教師となったダンである。これらの3人については、新資料を含めて多くの知見を得ることができたので、論文にまとめる予定である。
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Report
(2 results)
Research Products
(1 results)