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¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 1987: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
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Research Abstract |
1)1986年にイギリスで発見され, 同年度中に広島大学付属図書館が購入したフランス中世文学の傑作『狐物語』の断片写本(大写本)を詳細に調査する為, まず正確な写真撮影を行った. 2)上記写本の入手経路, 手続上の位置付け等を日本フランス語・フランス文学会1987年度春季大会(6月, 学習院大学)において発表 3)大写本を古文書学的転写(edition diplomotigue)を行い, できるだけ早く学界に知らせるため, 世界で最も権威のあるRomania誌(編集長=パリ国立古文書学院長Jscques MONFRIN氏)に投稿(現在印刷中) 4)次いでこれに異本校合を行い, 批評校訂版(edition critigue)を完成しこれを1987年7月にイギリスのダラムで開催された第7回国際動物叙事詩学会において発表, 本写本を大写本と命名することが認められると同時に本写本の重要性も認められた. 尚本原稿はReynardus創刊号に掲載されることが決定し, 現在印刷中 5)米国ニューヨーク, ロングアイランド大学の古文書学の権威ウィリアムソン教授が1987年8月20日に来学され, 本写本を詳細に検討された結果, 本写本の作成時期は, 鑑定書にある14世紀前半よりももう少し古く, 13世紀末の可能性もあるとの見解を表明された. 同教授はこの見解を何からの雑誌に発表される予定の由
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