電離箱による宇宙線強度連続観測の長期安定化システムの開発と観測
Project/Area Number |
62540209
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
核・宇宙線・素粒子
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Research Institution | Kochi University |
Principal Investigator |
楠瀬 昌彦 高知大学, 理学部, 教授 (90036533)
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Project Period (FY) |
1987
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1987)
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Budget Amount *help |
¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
Fiscal Year 1987: ¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
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Keywords | 宇宙線 / 電離箱 / 連続観測 / 太陽モジュレーション |
Research Abstract |
宇宙線強度の長期観測を目的として, 1987年3月に6階建て建物の屋上の新観測室に仁科型電離箱を移転, 設置し連続観測を始めた. 長期にわたって安定した観測を継続するため, パソコンFMR70HDを導入し, 安定化システム開発のための予備実験を開始した. まず最初に, これまで記録されていなかった気圧データを取り入れることにした. このため, 半導体気圧センサーを用いて気圧・電圧変換装置をつくりディジタルボルトメータを通して, パソコンにディジタルデータとして取り入れた. インターフェイスとしてはGPIBを用いている. 気圧値は, 水銀気圧計により更生しているが, 時季が高気圧の卓越する冬場にあたったのでまだ十分でない. 今後さらに検討を要する. 現在のシステムでは, データは専用の記録装置により紙テープに打ち出されている. これを, 汎用のパソコンを用いてフロッピーディスクにデータを記録するシステムをつくりあげるのが目的である. これによって, データの監視が容易になるし, システムの変更も自在である. 新しいシステム構築の第一歩として, 現行のディジタル記録と平行してペンレコーダによるアナログ記録を行っている段階である. 同時に気圧記録システムも稼働させ, 気圧効果係数を求めた. まだ統計精度が悪いので, 今後データを増やし, 係数を決定したい. 本研究は1年間でまとめるべく計画されたが, 精度の向上をめざして, 次年度に継続する必要があり, 昭和63年度も研究計画調書を申請した.
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)