六極不均一磁場により状態選択したNO分子線によるH(D)+NO化学発光の研究
Project/Area Number |
62540332
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
物理化学一般
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
笠井 俊夫 大阪大学, 理学部, 助手 (20152613)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
桑田 敬治 大阪大学, 理学部, 教授 (50028099)
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Project Period (FY) |
1987
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1987)
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Budget Amount *help |
¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
Fiscal Year 1987: ¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
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Keywords | 六極不均一磁場 / fs状態選択 / HNO / DNO / 化学発光 / ガス / ビーム法 |
Research Abstract |
(1)現有の分子線化学発光装置を改造し, 六極不均一磁場型fs状態選択装置(内接遠景6m/m, 磁極外径186m/m, 磁極長350m/m)及び真空チェンバーを試作した. 電磁極コイルは, 銅パイプ(1/8)を用い一磁極当たり40ターン巻いた. 磁極のコイルの冷却は, 銅パイプ内をカスケードポンプを用いて強制水冷により行った. 電磁場用大電流は, 交流三相モータ駆動の直流発電機(最大発電容量150アンペア)を用いた. 市よ時の推定磁場強度は約70アンペア通電で6000ガウスである. (2)NO分子線は, 約100°Cに加熱した超音速ノズルより, 定常流として発生させ, ビームスキマー, ユリメータにより平行ビームにした後, 磁場fs状態選択装置に導入し, NO分子の微細状態選択を行った. 現在, 上記の方法で発生させたNO分子線のキャラクタリゼーションを質量分析管を検出器に用いた飛行時間測定法により行っている. また, 六極不均一磁場中におけるNO分子の運動軌道を大型計算機を用いてモンテカルロ計算を行い, 六極磁場選択後のfs状態分布のシミュレーションを開始している. (3)fs状態選択したNO分子線を反応室に導き, マイクロ波放電により生成した水素原子(又は重水素原子)を10-3〜10-4Torr圧に充満したがスセル中に透過させ, セル中で反応により生じたA″状態のHNO(又は, DNO)の化学発売を光電子計数法で観測する予定であり, 現在, 当目的に最適を考えられるガス・ビーム反応装置に改造している.
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Report
(1 results)
Research Products
(4 results)