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ケイ素-ケイ素σ結合を供与体とする分子内電荷移動相互作用系の構築と機能

Research Project

Project/Area Number 62540364
Research Category

Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field 有機化学一般
Research InstitutionTohoku University

Principal Investigator

吉良 満夫  東北大学, 理学部, 助教授 (40004452)

Project Period (FY) 1987
Project Status Completed (Fiscal Year 1987)
Budget Amount *help
¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
Fiscal Year 1987: ¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
Keywordsポリシラン / 分子内電荷移動相互作用 / シラシクロヘキサンのX線結晶解析 / 結合経由相互作用 / CT吸収帯
Research Abstract

ケイ素-ケイ素σ結合の連結した化合物であるポリシランはその特異な物性と反応性を生かして, 有機電導性高分子材料, フォトレジスト等の次代の機能性材料を提供するものと期待されている. 本研究はポリシランのもつ新しい有機ケイ素材料としての可能性を更に広げる目的での基礎的研究として種々のポリシランとπ受容体との分子内電荷移動(CT)相互作用系を構築しその性質をはじめて明らかにした.
1.鎖状の(NC)_2C=C(CH_3)(CH_2)m-(SuMe_2)-nMe(1__〜;m=2, 3;n=1-5)を合成しm=2の場合について, ポリシランσ系を電子供与体, ジシアノエチレンπ系を電子受容体とする分子内遠隔CT相互作用の存在することをはじめて見いだした. m=3の場合にはCT相互作用の認められないことなどから, この分子内CT相互作用は空間経由の相互作用ではなく, C-Cσ結合経由の相互作用であることが推定された.
2.1__〜の関連化合物として4-ジシアノメチレンー1-トリメチルシリルシラシクロヘキサン(2__〜)およびそのトリシラン類縁体を合成し, これらの化合物においても鎖状系と同様にCT吸収体を確認した. 2__〜のX線結晶解析を行って, 2__〜の安定構造がトリメチルシリル基をエカトリアルにもついす形であることを明らかにした. 2__〜のモデル化合物についての分子力場計算の結果と合せて, 1__〜および2__〜で観察されるCT相互作用は結合経由であると結論した. 1__〜および2__〜の光反応性については研究継続中である.
3.(NC)_2C=C(CH_3)(CH_2)_2-(SuMe_2)_2-Ar(Ar=Ph_1P_1-MeCbH_4, P-MeOC_6H_4)を新たに合成し, Arπ系からジシアノエチレンπ系へのCT相互作用にSu-S〓σ結合の果す役割を明らかにした. 1-3の研究によって明らかになった分子内遠隔CT相互作用系を活用して, 現在機能性材料として注目されているポリシランポリマーの機能制御を検討しつつある.

Report

(1 results)
  • 1987 Annual Research Report
  • Research Products

    (1 results)

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All Publications (1 results)

  • [Publications] 吉良 満夫,竹内 潔,甲 千寿子,櫻井 英樹: Chemistry Letters. 353-356 (1988)

    • Related Report
      1987 Annual Research Report

URL: 

Published: 1987-04-01   Modified: 2016-04-21  

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