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水溶性キラルNMRシフト試薬を用いる有機化合物の絶対配置決定に関する研究

Research Project

Project/Area Number 62540365
Research Category

Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field 有機化学一般
Research InstitutionTohoku University

Principal Investigator

甲 国信  東北大学, 教養部, 助教授 (40005799)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 佐々木 陽一  東北大学, 理学部, 助教授 (30004500)
Project Period (FY) 1987
Project Status Completed (Fiscal Year 1987)
Budget Amount *help
¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
Fiscal Year 1987: ¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
Keywords水溶性キラルシフト試薬 / ランタニド誘起シフトと絶対配置 / α-ヒドロキシ酸の絶対配置
Research Abstract

1.Na[Eu^<III>(RorS-pdta)(H_2O)_3]によるα-ヒドロキシ酸の誘起シフトと絶対配置の相関.20種のα-ヒドロキシ酸の重水溶液の^1HNMRを上記水溶性キラルシフト試薬の存在下測定し, 各エナンチオマーのα-水素シグナルの誘起シフトと絶対配置の間に一定の相関があることを見出した. また同様の一定の相関はα-メチルシグナルについても見られた. ランタニドシフト試薬を絶対配置決定に用いる場合, 気質中の余分な極性基の存在は, 気質と試薬との相互作用の様式を変える恐れがあり結果の信頼性を低くする. しかし本研究においては, ヒドロキシ酸の側鎖上に水酸基やカルボキシル基などが存在する場合でも一定の相関が見られた. したがって上記試薬は多官能性のα-ヒドロキシ酸の絶対配置決定にきわめて有望であると考えられる. 今後さらに多くの気質についてこの相関を調べ, 絶対配置決定法としての確立をめざしたい.
2.α-アミノ酸の誘起シフトと絶対配置の相関.多官能性アミノ酸について重点的に検討する予定であったが試料の合成が進まず, 計画をα-メチルーα-アミノ酸についての検討に変更した. この気質については, 簡便で信頼性の高い絶対配置決定法は知られていない. 補助金で完成したHPLC装置とキラルカラムを用いて数種の気質の光学分割に成功した. また不斉合成によってもいくつかの光学活性気質を得ることができた. 予備実験では誘起シフトと絶対配置の間に予想した関係が得られており, この点に関しては今後くわしく検討する予定である.
3.その他.Pr(III)-PDTA錯体を合成し水溶性キラルシフト試薬としての機能をα-ヒドロキシ酸について調べた. その結果, Eu(III)錯体よりは低いが不斉識別能力を有することが明らかになった. 今後この錯体についてもさらに検討する予定である.

Report

(1 results)
  • 1987 Annual Research Report
  • Research Products

    (1 results)

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  • [Publications] Kuninobu Kabuto,Yoichi Sasaki: Angewandte Chemie.

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      1987 Annual Research Report

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Published: 1987-04-01   Modified: 2016-04-21  

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