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酵素を利用する不飽和結合の変換による光学活性体の創製

Research Project

Project/Area Number 62540391
Research Category

Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field 有機化学一般
Research InstitutionKeio University

Principal Investigator

太田 博道  慶應義塾大学, 理工学部, 助教授 (30152151)

Project Period (FY) 1987
Project Status Completed (Fiscal Year 1987)
Budget Amount *help
¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
Fiscal Year 1987: ¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
Keywordsα,γ-ジケトンの不斉還元 / ニトロオレフィンの不斉還元 / パン酵母による還元 / 酵素的不斉加水分解 / エノールエステル / 光学活性ケトン
Research Abstract

1.αγ-ジケトンのパン酵母による還元:2.4-アルカンジオンの2位のカルボニル基がパン酵母により位置選択的エナンチオ選択的に還元されることは既に報告したが, 今年度は末端がメチル基でなくても還元反応が進行することを見い出した. 3.5-ヘプタンジオンでは一方のカルボニル基のみが還元されるが, 光学収率は高くない. 他の3.5-アルカンジオンではいずれか一方のカルボニル基のみが還元されるが, 厳密な位置選択性は認められなかった. これらは更にジオールへ導びくことにより立体選択性の評価を行う予定である.
2.ニトロオレフィンのパン酵母による還元:α-メチルーβ-ニトロスチレンの不飽和結合がパン酵母によって還元されることは既知である. この反応がα-アルキルーβ-ニトロスチレン, 2-メチルー1-ニトロー1-アルケン等他のニトロオレフィンにも応用可能であることを見い出した. 還元の光学収率は化合物によって異なるが, 低いものでも60%, 高いものでは97%とほぼ定量的であって, 既して良好な結果が得られた.
3.エノールエステルの不斉加水分解:α位に置換基を有するエノールエステルが酵素的に加水分解される際に, 一旦エノールを経るのではなく, 二重結合に対するプロトンの付加とアシル基の脱離が協奏的に進行すればカルボニルの隣接位を不斉炭素とすることができる筈である. 実際に2-メチルシクロヘキサノンをモデル化合物としてメチル基側に二重結合のあるエノールアセタートを合成し, 市販のリパーゼ及び保存菌株のエステラーゼ活性をスクリーニングした. その結果, 酵母に良好な活性を見い出すことができた. 約85%e.e.の(S)-2-メチルシクロヘキサノンが得られた.

Report

(1 results)
  • 1987 Annual Research Report
  • Research Products

    (1 results)

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All Publications (1 results)

  • [Publications] 太田博道: Chemistry Letters. 2225-2226 (1987)

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      1987 Annual Research Report

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Published: 1987-04-01   Modified: 2016-04-21  

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