ペプチド側鎖に共有結合したRNAオリゴマーの化学合成に関する基礎的研究
Project/Area Number |
62540402
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
天然物有機化学
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
関根 光雄 東京工業大学, 大学院・総合理工学研究所, 助手 (40111679)
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Project Period (FY) |
1987
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1987)
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Budget Amount *help |
¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
Fiscal Year 1987: ¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
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Keywords | ヌクレオチドプロテイン / RNA / ポリオウィルス / ペプチド |
Research Abstract |
ポリオウィルス内に見出されたペプチドとRNAが共有結合をした特異なヌクレオプロテインの化学合成を目指して, まずRNA部位の合成の検討をおこなった. ポリオウィルスにあるヌクレオプロラインのRNAの5´末端はUpUの塩基配列からなるためこのウリジン2量体の合成を, ペプチドを5´末端リン酸に結合させることを念頭におき, おこなった. まず, ウリジンの塩基部位にあるイミド基をトリクロロヒーブチルオキシカルボニル(TCBOC)基で保護し2´-水酸基をテトラヒドロピラニル基を導入した. 5´末端にはジメトキシトリチル(DMTr)基を3´-末端にはメトキシメチレン基をそれぞれ選びリン酸基の保護基にはフェニルサオ基を用いて縮合をおこない, 収率よくUpUダイマーブロックを得た. この2量体の5´DMTr基を酸で除去したところ選択的に除去できることがわかり, RNA側のOHコンポーネントが合成できた. 一方, ペプチド側の合成はN-末端から2番目と3番目にあるAla-TyroTyrとRNAが結合しているため, Tyrのフェノール性水酸基にリン酸化する必要がある. そこで, C末端をフェナシル基N末端をBOC基で保護したAla-Tyr2量体の合成をおこなった. この際Tyrの水酸基はジ(フェニルチオ)ホスホリル基を導入しておこなった. その結果保護されたAla-Tyr2量体が高収率で合成することができた. つぎにこの2量体から次亜リン酸処理することによりジ(フェニルチオ)ホスホリル基から1つのフェニルチオ基を選択的に除去することができた. この結果得られたペプチド側の2量体のリン酸ジェステル体と先に合成したRNA側の5´-OH体を縮合させたところヌクルオプロテイン骨格をもつ保護体を収率よく得られた. そこでこのものの脱保護を検討したところAla Tyr-UpUと思われる生成物を得, 現在500MHzNMRで構造解析中である.
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Report
(1 results)
Research Products
(3 results)