Zn(BH_4)_2の還元性の開発とその天然物合成への応用
Project/Area Number |
62540410
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
天然物有機化学
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Research Institution | Kochi University |
Principal Investigator |
小槻 日吉三 高知大学, 理学部, 助教授 (80093954)
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Project Period (FY) |
1987
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1987)
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Budget Amount *help |
¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
Fiscal Year 1987: ¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
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Keywords | 水素化ホウ素亜鉛 / 還元反応 / 立体選択的反応 / エーテル還 / 天然物合成 / ジャコウ成分 |
Research Abstract |
中性かつ温和な還元剤である水素化ホウ素亜鉛を用いる新しい還元反応の開発として, 種々のインドール類のインドリン誘導体への還元, 塩化トリメチルシランを共存させて種々のアセタール・ケタール類の還元, N,N-テトラメチルエチレンジアミン存在下での酸塩化物のアルコール類への還元反応を開発した. ここに見い出した結果は, いずれも極めて温和な条件下で行うことが可能であり, 従来の方法に加え新しい一般的な方法を提供することになったと考えている. これらの結果に引き続き, 種々のイミン類のアミン誘導体への還元反応, その応用として, ニトリル類にアルキル化後生じたイミノ誘導体の還元によるアミン誘導体への変換反応を, 2段階ではあるが1つのフラスコ中で行なわせることを可能にした. この結果は現在投稿準備中であるが, 極めて高収率ですべての反応が進行するため, 有機合成化学的有用性にすぐれていると考えている. また, アセタール・ケタール類の還元開裂反応の応用として, 種々の二還性ケタール類の立体選択的還元反応についても検討した. この場合, 塩化トリメチルシランと水素化ホウ素亜鉛の組み合わせは不成功に終ったが, 幸いにも四塩化チタンをルイス酸として使用することにより非常に高い立体選択性で反応が進行することを見い出した. 本反応は種々のエーテル骨格を有する天然物合成上, 有用性にすぐれていることがわかったので, 様々なルイス酸・還元剤の組み合わせについて系統的な研究を進めた結果非常に有用な知見をえることに成功した. 本反応を用いて, ジャコウネコの成分の1つである(6-メチルテトラヒドロピランー2-イル)酢酸の高立体選択的合成を完成した. これらの結果は現在投稿中である. 以上のように, 本補助金により広範な研究を展開することに成功し, 有意義な結果を数多く見つけることができた.
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Report
(1 results)
Research Products
(4 results)