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西マレーシア地域におけるDrimys piperitaの生態・地理的変異の解析

Research Project

Project/Area Number 62540526
Research Category

Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field 植物形態・分類学
Research InstitutionKyoto University

Principal Investigator

堀田 満  京都大学, 教養部, 助教授 (10026817)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 植田 邦彦  大阪府立大学, 総合科学部, 助手 (60184925)
戸部 博  京都大学, 教養部, 助教授 (60089604)
Project Period (FY) 1987
Project Status Completed (Fiscal Year 1987)
Budget Amount *help
¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
Fiscal Year 1987: ¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
Keywordsシキミモドキ科 / シキミモドキ / マレーシア / 種内分化 / 環境適応 / ウォーレス線
Research Abstract

シキミモドキ科Winteraceaeは, 無導管で, 縁が完全に閉じない1心皮性雌蕊をもつことなどから, 大変原始的な被子植物として有名である. 南半球型分布を示すいわゆるゴンドワナ要素であり, 南米に1属, マダガスカルに1属, オセアニア〜マレーシアに6属が知られる. 後者は全て東マレーシア以東にのみ分布し, ウォーレシアを超えて西マレーシアにまで分布を広げているのはシキミモドキ属Drimysの, 今回の研究対象であるシキミモドキD.piperita Hook, f, だけである. シキミモドキ属は東マレーシア以東において細かくみれば40種以上に分類されるが, 5種とする見解もある. 後者の立場をとれば, シキミモドキは西マレーシアのものも含め広大な分布域に多様な変異を示す種であることになるが, 西マレーシアでの実態の解析はほとんどなされていない. 本研究は西マレーシア, 特にボルネオ島のキナバル山域における本種を研究対象とした. 本種のマスコレクションと, 標本館所蔵標本とをもとに, 生育環境, 高度, 樹形, 樹高, 葉・花・果実の諸形質, 雌雄比などを観察, 計測し, 統計処理をほどこした. この結果を解析した結果, キナバル山域では高山型・山地型・低地型・低地匍匐型の4型が認識できた. これは1つの種が熱帯という場で, 1000〜3700mという著しく巾広い高度環境と, 林縁や林床といった種々の生育環境に広く進出, 適応し, それぞれの場において型として認識ができる程度にまで分化した好例と考えられた.
熱帯下での種のあり方についての具体的な解析例はまだそれ程多くはないが, 多様な外部形態の変異を示すものの遺伝的な解析からは型がとらえられないものが知られている. これに対して本種はより巾広い環境に分化して存在しているという特異な例を示していると評価される.

Report

(1 results)
  • 1987 Annual Research Report

URL: 

Published: 1987-04-01   Modified: 2016-04-21  

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