液体キセノン・パルス電離箱におけるエネルギー分解能の研究
Project/Area Number |
62550034
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
物理計測・光学
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
道家 忠義 早稲田大学, 理工学研究所, 教授 (60063369)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
俵 裕子 早稲田大学, 理工学研究所, 助手 (30188453)
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Project Period (FY) |
1987
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1987)
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Budget Amount *help |
¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
Fiscal Year 1987: ¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
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Keywords | エネルギー分解能 / 液体アルゴン / 液体キセノン / アーレン / グリット付パルス電離箱 |
Research Abstract |
今年度は, エネルギー分解能を精密に測定するためのグリット付パルス電離箱として液体アルゴン用と液体キセノン用との2つを作り, この年度末に一応完成, これからテスト実験に入る予定である. これとは別に, より構造の簡単な従来の二極型パルス電離箱を用いてアーレン入り液体アルゴンでのアルハー粒子のエネルギー分解能の測定が行われた. その結果, 次のような興味ある現象が見出された. i)1kv/cm以下では, 電場の増加と共に分解能は良くなるが, それ以上では分解能は電場と共に徐々に劣化する. そしてその程度はアーレンの濃度やその混ぜ方に依存する. ii)これまでせいぜい10%であったエネルギー分解能が2%, 場合によっては2%を切る結果が得られた. 今の処, これらの現象の明確な説明は得られていないが, このことは, アーレン及び液体アルゴン両方の純度の向上と両者の混ぜ方の如何によってはアルハー粒子に対するエネルギー分解能が電子雑音のレベルに達する可能性を示している. われわれは, このような実験からベストのエネルギー分解能を得るための条件を求め, それをグリッド付パルス電離箱を用いた207 Biからの内部変換電子のエネルギー測定に使用し, その場合にどこまでエネルギー分解能が改善されるかを液体アルゴンについてまず測定してみたいと考えている.
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Report
(1 results)
Research Products
(1 results)