Budget Amount *help |
¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
Fiscal Year 1987: ¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
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Research Abstract |
各種の物質の検査や医療診断の分野で超音波による非破壊検査が重要な役割をはたしてきている. 特に医療分野においては, 検査を手軽にしかも簡単に行えるとういことで, 重要さが増してきている. この装置では, 超音波照射して, これの反射波によって映像を形成する. 検査上の各部分における不均一な媒質層のため, 超音波波面が乱され, 合焦特性が劣化し, ひいては再生画像の分解能が劣化する. このため再生画像の画質向上が必要不可欠である. 反射波によって再生された画像にディジタル信号処理を行なうことにより, 不均一媒質による影響を除去し, 再生画像の画質を向上させるための研究に関連する事を行なったものである. 信号をディジタル化し, この信号をディジタル的に処理をして画質を向上させることになる. このためディジタル的な処理を行なう前に信号に窓関数を乗ずる必要がある. 本研究で行なった成果として, 従来よりも分解精度の良い新しい窓関数を導びき出した. この窓関数は, 従来FIRディジタルフィルタを設計するときに使うRemezの方法を使うことで容易に導びき出せることを示した. 更にこの窓関数を使って信号等の分析を行なうと, 従来よりも高精度の分析が行なえることも示した. 次にDSPを使って行なうために, DSPを使う上での基礎的な検討に関する成果を得た. DSP上で各種の演算を行なうためには, DSP上で各種の初等関数を実現するアルゴリズムを検討し, DSP上でこれらを実現した. どのアルゴリズムが有用であるか, 更にこれらのアルゴリズムで実現したときに, どの程度の誤差が生ずるか等についての検討を行ない, DSPを使う上での基本的な成果を得た.
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