Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
井上 克郎 大阪大学, 基礎工学部, 助手 (20168438)
杉山 裕二 大阪大学, 基礎工学部, 助教授 (50116050)
鳥居 宏次 大阪大学, 基礎工学部, 教授 (10172222)
関 浩之 大阪大学, 基礎工学部, 助手 (80196948)
藤井 護 大阪大学, 基礎工学部, 助教授 (00029464)
|
Budget Amount *help |
¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 1987: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
|
Research Abstract |
1.プログラム仕様記述に用いる自然語の形式意味定義を, 英語を例にとり, 次のようにして行った. (1)仕様記述に有用な構文をGPSG(Gene ralized Phrase Structure Grammar)を用いて記述する. (2)自然語文と論理式との対応づけを定義し, 対応する論理式を一つの意味とする. (3)自然語文と論理式との対応づけに必要な情報のうち, 述語の仮引数と実引数との対応, 引数が満たすべき条件等, 構文木上でボトムアップに逐次決まる意味上の情報を表現する形式として中間表現を導入し, 自然語文の構文木から中間表現を構成する規則を定める. (4)量化のスコープ等を決定することにより, 中間表現と論理式とを対応づける規則(論理式生成規則)を定める. (5)個々の語句は抽象的データタイプ上の演算や述語として定義する. 中間表現の形式か個々の構文規則に依存しないうえ, 語句の意味は論理式生成規則とは別に与えられるため, 構文規則及び語彙の追加が容易に行える. 2.中間表現には, GPSG等で用いられている属性の他に, その中間表現に対応する関数や述語のデータタイプを表す属性がある. 関数や述語がどのようなデータタイプともちうるかという制約も一般的に表現できるよう, データタイプの間に順序関係を導入し, 単一化の概念と利用して, 部分句のデータタイプに関する制約から, 親の句のデータタイプの制約を定義した. これにより, 関係節の先行詞等に関する構文のあいまいさを減らすこともできる. 3.複数形名詞句や等位接続された名詞句について, それらの意味が, その句を取り囲む構文に依存していかに定義されるか(例えば単数形の拡張として定義される等)を明らかにした. 4.以上の方針に従い, 自然語による仕様から論理式への変換, 及び語句の意味定義の蓄積を支援するシステムを作成し, Jacksonのプログラミングの教科書中の例題の解析を行った.
|