信頼性理論に基づく道路橋の限界状態設計規準式の開発に関する研究
Project/Area Number |
62550337
|
Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
土木構造
|
Research Institution | Tottori University |
Principal Investigator |
高岡 宣善 鳥取大学, 工学部, 教授 (80032267)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松保 重之 鳥取大学, 工学部, 助手 (90157347)
白木 渡 鳥取大学, 工学部, 助教授 (30032288)
|
Project Period (FY) |
1987 – 1989
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 1989)
|
Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 1989: ¥300,000 (Direct Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 1988: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 1987: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
|
Keywords | 道路橋 / 鋼製橋脚 / 終局限界状態 / 限界状態設計規準式 / 断面破壊 / メカニズム崩壊 / 荷重係数 / 安全性指標 / 鋼製ラーメン橋脚 / 荷重組合せ分析 / 信頼製解析 / 現行設計基準 / 塑性崩壊モード / 信頼性理論 |
Research Abstract |
本年度は、これまでの研究成果をもとに、道路橋における鋼製ラ-メン橋脚を対象に終局限界状態に対する荷重係数設計規準式の提案を行い、死荷重、活荷重、温度荷重、地震荷重についての荷重係数の算定を行った。終局限界状態としては、「断面破壊」と「メカニズム崩壊」の2つを考えた。得られた結果をまとめると、以下のようである。 1.我国の道路橋設計規準のコ-ド・キャリブレ-ションを行った結果、「断面破壊」、「メカニズム崩壊」の各終局限界状態に対して得られた信頼度は、安全性指標βでそれぞれ約3.0と5.0であった。 2.2つの終局限界状態に対する、目標安全性指標β_Tを、上述の結果を参考にして、β_T=3.0と5.0と定め、これらを確保するような荷重係数を求めた。その結果、地震荷重については、「断面破壊」に対する荷重係数よりも、「メカニズム崩壊」に対する荷重係数の方が大きな値となった。これは,「断面破壊」よりも「メカニズム崩壊」の限界状態の方が、地震荷重が他の荷重に比べてかなり支配的な荷重になっているからであると考えられる。 3.本研究で提案した荷重係数設計規準式を用いて橋脚を設計した結果、現行設計法で設計された橋脚に比べ、構造形式にかかわらず均一な信頼度(β_T=3.0あるいは5.0)を有する橋脚を設計できることがわかった。 以上が本年度の研究で得られた結果であるが、これらの結果と昭和62および63年度の成果とをまとめて、道路橋における橋脚の信頼性理論に基づく限界状態設計規準式の評価システムとしてまとめる予定である。これらのシステムは、今後、道路橋の他の構造物の規準式を作成する際に有効に利用できるものと確信する。
|
Report
(3 results)
Research Products
(15 results)