水溶性ポルフィリンの合成とその金属錯体のイオン交換クロマトグラフィー
Project/Area Number |
62550538
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
工業分析化学
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Research Institution | Kitami Institute of Technology |
Principal Investigator |
伊藤 純一 北見工業大学, 工学部, 助教授 (60108652)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岡 宏 北見工業大学, 工学部, 助教授 (60003167)
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Project Period (FY) |
1987
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1987)
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Budget Amount *help |
¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
Fiscal Year 1987: ¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
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Keywords | 水溶性ポルフィリン / 錯形成反応 / 吸光光度法 / イオン交換クロマトグラフィー / 配位子交換クロマトグラフィー |
Research Abstract |
1.各種水溶性ポリフィリンの合成 ロザムンデにより開発された芳香族アルデヒドとピロールの縮合によるメソ型ポルフィリンの合成法に基づきアニオン側鎖をもつポルフィリン4種, カチオン側鎖をもつポルフィリン4種を合成した. このうちテトラ(3.4ジヒドロキシフェニル)ポルフィンは3.4-ジメトキシベンズアルデヒドを原料として新しく合成されたものである. また, ジメチルアミノフェニル基をもつポルフィリンは錯形成に都合のよい酸性で水溶性, アルカリ性で有機溶媒に抽出され, また室温で可逆的に酸化-還元反応し, 大きなスペクトル変化を示すなど興味ある性質を示すことがわかった. 2.錯形成反応の検討 1)テトラ(4-トリメチルアミノヘェニル)ポルフィンと銅およびパラジウムの接触的錯形成反応を検討し, 触媒の選択によりこれらの金属イオンの選択的吸光光度法を開発した. これは感度において最も優れたものである. 2)同上のポルフィリンが鉛およびカドミウムとアルカリ性でこれまでで最大の吸光係数をもつ錯体を形成することを明らかにした. 3)同上のポルフィリンと白金およびガリウムが酸性で定量的に錯形成する条件を見つけ, 白金の吸光光度法を開発した. 3.イオン交換コロマトグラフィーの検討 1)カチオン性, アニオン性共に金属錯体は通常のイオン交換カラムに非常に強く吸着するが, アニオン錯体を過塩素酸イオンを溶離液とし各種金属を分離できることを明らかにした. 2)イオン交換カラムに吸着させた金属ポルフィリンのZ軸廃位座を利用する配位子交換クロマトグラフィーを開発しピリジン誘導体を分離した.
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Report
(1 results)
Research Products
(6 results)