Project/Area Number |
62550624
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Synthetic chemistry
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
山本 明夫 東京工業大学, 資源化学研究所, 教授 (30016711)
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Project Period (FY) |
1987
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1987)
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Budget Amount *help |
¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
Fiscal Year 1987: ¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
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Keywords | 一酸化炭素 / パラジウム / ケトエステル / ケトアミド |
Research Abstract |
錯体触媒を用いて, 有機ハロゲン化物とアミンまたはアルコールをα-ケトアミドやα-ケトエステルへ変換するダブルカルボニル化反応の開発を目的として研究をおこない, 以下に示す成果をあげた. 1. 一酸化炭素加圧下, パラジウム錯体触媒を用いてハロゲン化ビニルと第二アミンの反応をおこなうと, 対応するα-ケトアミドがアミドとともに生成することを見出した. 特にフェニル置換基を有する基質の反応では, ダブルカルボニル化生成物であるα-ケトアミドが良好な収率で得られた. 本反応で得られたアルケノイルアミドは各種有機合成反応の原料として有用であるにもかかわらず, 従来合成が困難であるとされていたが, 本研究によりその新しい製造法が確立された. また, オレフィンのアミノパラデーション反応を利用することにより, オレフィンから直接アルケノイルアミドを化学量論的に得ることにも成功した. 2. パラジウム錯体触媒を用いたハロゲン化アリールと第二アミンのダブルカルボニル化反応の機構を解明するために, 反応の重要な中間体であるアロイル(カルバモイル)パラジウム錯体を単離しその反応性の研究を行なった. その結果, α-ケトアミドの生成の反応性を支配する種々の因子を明らかにすることができた. 3. ハロゲン化アリールとアルコールのパラジウム錯体触媒を用いたカルボニル化反応により, α-ケトエステルが生成することを見出した. 触媒サイクルに関与している各種のパラジウム錯体の反応性の検討から, 本触媒反応の機構について多くの重要な知見を得た. これらの知見に基づいて触媒反応の条件の最適化を行ない, 高選択的にα-ケトエステルを合成することに成功した.
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Report
(1 results)
Research Products
(3 results)