• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to previous page

生長過程にある肥大組織の糖濃度に対する糖輸入・水流入の相対速度の影響

Research Project

Project/Area Number 62560023
Research Category

Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field 園芸・造園学
Research InstitutionThe University of Tokyo

Principal Investigator

崎山 亮三  東京大学, 農学部, 教授 (70011955)

Project Period (FY) 1987
Project Status Completed (Fiscal Year 1987)
Budget Amount *help
¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
Fiscal Year 1987: ¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
Keywords糖濃度 / カブ / 肥大組織
Research Abstract

本研究は園芸生産物の品質にきわめて重要な関わりを有する糖の濃度がどのように決定されているのかを明らかにするための基礎研究である. ここではカブの肥大組織の中に流入する水による影響をなくした場合の糖濃度の動向を調べることにより, 組織固有の値の存在を確かめ, 糖の変動に関与する遺伝的要因と環境の影響を区別することを期待した. 方法としては, 水の流入の影響を除くために肥大根の周囲を半截したアクリルパイプで被い, ホースバンドで広がらないように固定した. 根がアクリルパイプの内面に触れる直前からその後十分に隙間を埋めつくしてからの数日間, 肥大量と糖濃度を調査した.
その結果, 1.処理により肥大部の生長は大きく(約40%)抑制された.
2.カブの主要糖はグルコースとフルクトースであるが, 還元糖(両糖の和)濃度は肥大抑制処理により有意に高まることはなかった. これは肥大根1器官当たりに固有の糖蓄積能力があることを否定するものであり, 濃度が生化学的に, また生物物理学的に制御されていることを示していた. 3.還元糖とは対照的に, 還元糖の1〜2%とわずかに存在するスクロースの濃度は処理により2倍以上の上昇を示した. この事実はスクロースとヘキソースの間に関与すると予想されるスクロース分解酵素の研究の必要性を示唆している. 4.水の流入量が本実験において糖濃度に影響しなかったことは従来潅水を控えた実験から推測された通説とは異なる重要な事実である. 主に糖濃度により起因する細胞の水ポテンシャルが一定に保たれるように細胞壁の物理学的強度(伸展性)が一定に保たれていることを示唆した本結果は, 細胞壁の物理学が園芸学上重要であることを明確に示している.

Report

(1 results)
  • 1987 Annual Research Report

URL: 

Published: 1987-04-01   Modified: 2016-04-21  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi