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¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 1987: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
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Research Abstract |
1.ヒラメ仔稚魚の微粒子精製試験飼料に, イノシン酸, タウリン, ベタイン, プロリン, グルタミン酸ナトリウムなどの摂餌誘引物質を添加すると, 摂餌量が増大し, 成長および生残が改善された. 2.ヒラメ仔魚の成長および生残に対して, 餌料性リン脂質は必須成分で, 5%大豆レシチン添加区で最大の成長がえられた. 3.ヒラメ種苗生産では, 色素異常魚の白化個体が大量に出現するが, 微粒子人工飼料をヒラメ仔魚に投与すると, この白化個体出現を防止することができた. 4.ヒラメ白化個体出現に関与する飼料性因子として, β-カロチン, α-トコフェロール(ビタミンE), カルシフェロール(ビタミンD)などの脂溶性ビタミンが確認された. 5.ヒラメ白化個体出現に関与する飼料性因子として, 脂溶性ビタミンの他, ω3高度不飽和脂肪酸およびリン脂質も作用することが証明された. 6.ヒラメ白化個体出現は, 脂溶性ビタミンおよびω3高度不飽和脂肪酸が, それぞれ単独に欠如する場合より, 両者が同時に飼料中に減少または欠如する場合に強くあらわれることを明らかにした. 7.ヒラメ仔稚魚の必須脂肪酸として, リノール酸, リノレン酸は効果なく, ω3高度不飽和脂肪酸が必須成分であることが判明した. ω3高度不飽和脂肪酸としては, エイコサペンタエン酸およびドコサヘキサエン酸が, 高い成長効果を示した. 8.ヒラメ仔稚魚飼料におけるタンパク質素材の必須アミノ酸組成を, ヒラメ仔稚魚の体構成必須アミノ酸組成と近似させた微粒子飼料は, ヒラメ仔稚魚に対して, 最も高い成長および生残を示した.
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