Project/Area Number |
62560250
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
農業気象・生物環境制御学
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Research Institution | Yamagata University |
Principal Investigator |
石田 朋靖 山形大学, 農学部, 助手 (00159740)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
長野 敏英 東京農業大学総合研究所, 助教授 (10012006)
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Project Period (FY) |
1987 – 1988
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1988)
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Budget Amount *help |
¥2,400,000 (Direct Cost: ¥2,400,000)
Fiscal Year 1988: ¥300,000 (Direct Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 1987: ¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
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Keywords | 固体培地 / 透水係数 / 拡散係数 / 物質移動 / 水環境 / 水ポテンシャル / オスモティックポテンシャル / マトリックポテンシャル |
Research Abstract |
本年度は、マトリックポテンシャルのより厳密な測定、マトリックポテンシャルと浸透ポテンシャルの加法性の検討、透水係数およびショ糖の拡散係数についての測定等をおこない、考察を加えた。その内容を要約すると以下のとおりである。 1.寒天ゲルのマトリックポテンシャルをサイクロメータで測定することは精度の点から極めて困難である。 2.マトリックポテンシャルは吸引法もあるいは加圧法によって簡易に測定でき、昨年度自作した装置による結果と良好な一致を示す。 3.マトリックポテンシャルは寒天濃度1%あたり-0.004〜-0.01bar程度低下するにすぎず、サイクロメータによって測定されている従来の結果よりも1/50〜1/100程度の値であることがわかった。 4.ショ糖の添加の有無によってもマトリックポテンシャルに変化はなく、マトリックポテンシャルと浸透ポテンシャルの加法性は成立することがわかった。 5.寒天ゲルの透水係数は寒天濃度の増加にともなって減少し、10^<-5>〜10^<-7>cm/s程度の値をとる。また透水係数は圧力勾配によっても変化し、寒天ゲル中の水がビンガム流体としてふるまうことが示された。 4.寒天ゲルの間隙直径は寒天濃度にともなって直線的に減少し、1%で420nm,3%で88nm程度の値をとる。 5.ショ糖の拡散係数は寒天濃度によってはほとんど変化せず、1.2×10^<-6>cm_2/s程度の値をとり、水中での値の30%になっていた。
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