Project/Area Number |
62570021
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
General anatomy (including Histology/Embryology)
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Research Institution | Fukuoka University |
Principal Investigator |
亀田 芙子 福岡大学, 医学部, 助教授 (10032898)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
榎本 由美子 福岡大学, 医学部, 助手 (10176779)
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Project Period (FY) |
1987
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1987)
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Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 1987: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
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Keywords | 鰓後体 / ニワトリ / C細胞 / neurofilaments / カルシトニン / 迷走神経下神経節 / 反回神経 |
Research Abstract |
鳥類以下の下等脊椎動物ではカルシトニンを分泌するC細胞は甲状腺内に存在せず鰓後体として独立した器官を形成する. ニワトリ抹消神経より抽出したneurofilamentsに対する抗体を用い酵素抗体法で染色すると, ニワトリ鰓後体内神経をきわめて特異的に染色でき鰓後体内に多くの神経が分布することがわかった. 種々の年令のニワトリを用い鰓後体神経支配を調べた. 鰓後体の右側と左側は非対称であり, 左側は迷走神経下神経節に接し, 右側は反四神経に接して存在している. このような存在部位の違いから, 左側鰓後体は主に迷走神経下神経節からの枝を右側鰓後体は反四神経からの枝を受けている. 電顕で観察すると神経の近くに分布するC細胞はSchwann細胞に包まれた多くの軸索と接しており, またSchwann細胞の細い細胞突起に包まれさらにその核周囲部と接しているものもあった. 軸索の一部はC細胞とシナップスを形成しており, その神経終末は多くの芯無し小胞を貯えまたデスモゾーム状の膜の肥厚を示した. Falck.Hillarp法で観察するとC細胞はドーパミンの強い蛍光を発し, またアドレナリン作動性神経は血管周囲のみに認められC細胞の周囲には殆んど分布していなかった. このようにC細胞はコリン作動性遠心性神経終末を受けると考えられ, C細胞のカルシトニン及びドーパミンの合成分泌は神経刺激によって促進されることが示唆される. さらにC細胞は神経終末を受けるだけでなく神経内に侵入し得ることがわかった. 右側43例左側39例の鰓後体を連続切片にして調べると全例において鰓後体に分布する太い神経束内にC細胞が観察された. またこれらの太い神経に沿って, 鰓後体に接して存在する左側迷走神経下神経節及び右側反回神経内にそれぞれ64%及び65%の頻度でC細胞が分布していた. 迷走神経内に分布するcatecholamine分泌細胞は"vagal paraganglionic cell"と呼ばれるが, ホルモンを分泌するC細胞がこの細胞系列に入り得ることがわかる.
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)