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下丘にみられるコンパートメント様構造

Research Project

Project/Area Number 62570024
Research Category

Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field 神経解剖学
Research InstitutionKyoto University

Principal Investigator

伊藤 和夫  京都大学, 医学部, 助教授 (60093184)

Project Period (FY) 1987
Project Status Completed (Fiscal Year 1987)
Budget Amount *help
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 1987: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Keywords下丘 / 聴覚 / 体性感覚 / コンパートメント構造 / 神経活性物質 / 免疫組織化学 / 標識法
Research Abstract

下丘は聴覚系神経路の枢要な構成要素であるが, 近年の研究で体性感覚とも深い関わりを持つことが明らかにされ, heterosensory interactionの場としての下丘の側面が浮彫にされつつある. しかし, そのintrinsic organizationに関しては不明な点が多かった. 本研究で, 免疫組織化学を用いて下丘の神経活性物質の分布を調べると, P物質(SP), K物質(SK), エンケファリン(EnK), コレシストキニン(CCK), ニューロペプチドY(NPY)などの神経ペプチドがそれぞれ特徴的なコンパートメント様分布を示し, 下丘にも終条体のstriosomeに似た"collicnllosome"とも呼ぶべき構造が存在することが明らかとなった. 神経ペプチドの検出はコルヒチンを脳室内投与したネコでABCを用いる間接法で行った. SP,SK,EnK,CCKおよびNPYに対してそれぞれ免疫活性を示す軸索終末と神経細胞体のコンパートメント様分布は, 下丘の中心核背内側部, 中心周囲核および外側核に認められた. この様なcompartmentalizationはそれぞれの核の尾側レベルで特に著明であった. さらに, 上記のペプチドのコンパートメント様分布は丘間領域にも認められた. つぎにWGA-HRPを蝸牛神経核(CN), 上オリーブ核(SO), 外側も帯核(NLL), 後索核(DCN)に注入し, 下丘および丘間流域での順行性標識像を上記の所見と比較した. CN,SO,NLLからの軸索終末はおもに下丘の中心核腹外側部に分布した. DCNからのそれらは中心核背内側部, 中心周囲核, 外側核および丘間領域に見られたが, その分布は神経ペプチドのコンパートメント様分布とは相補的であった. また, 上記領域におけるアセチルコリンエステラーゼの分布はDCNの終止領域と一致した. 下丘および丘間領域にカイニン酸を注入すると, 神経ペプチド免疫陽性軸索終末のコンパートメント様分布は消失した. 従って, 神経ペプチド免疫陽性のコンパートメントは様構造は内在性神経回路に関与する可能性が高いと考えられる.

Report

(1 results)
  • 1987 Annual Research Report
  • Research Products

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  • [Publications] 伊藤和夫, 神谷博人, 猪野正志, 野村嶬, 水野昇: 解剖学雑誌. (1988)

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      1987 Annual Research Report

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Published: 1987-04-01   Modified: 2016-04-21  

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