ヒトT細胞分化因子(KHF)の遺伝子クローニング及びKHFレセプターの単離
Project/Area Number |
62570214
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Immunology
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
岡田 全司 大阪大学, 医学部, 助手 (40160684)
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Project Period (FY) |
1987 – 1988
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1987)
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Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 1987: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
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Keywords | キラーT細胞分化因子 / ヒトKHF / KHFレセプター / c-DNA / 抗腫瘍効果 / T細胞分化機構 |
Research Abstract |
1.T細胞分化因子(KHF)cDNAのクローニング; ヒトT細胞ハイブリドヒマ24A・CARより得たmRNAよりcDNAよりcDNAライブラリーを10万個作製した. さらに, differential hybridization法にてKHF産生クローンに特異的なcDNAクローンを約1万個得た. これらをSV_<40>のプロモーターを持つvectorに組み込み, Cos1細胞にtransfectさせKHF活性を示すDNA群を得たが, KHFのcDNAをクローニングするにはいたっていない. もっと効率良くKHFのcDNAを得る方法として, 24ACA2mRNAをoocyteに打ち込みKHF特異的mRNA分画よりcDNAを得, 上記と同様の方法も行なっている. 一方, 無血清培地中でKHFを大量産生する24A-CA2-A37を用いて, KHFの精製を行ないつつある(HPLC等を用い). KHFを単離し, N末端アミノ酸配列の決定をめざしている. 2.In vitrolにおけるキラー-T(Tc)細胞分化機構の解析; KHFは既知のサイトカインIL-1α, β2-3-4-6と異なることをNorthern hybrization及びIL-Sと異なることをγIL-5を用いて明らかにした. また, 至適なしかも抗原特異的なLyt2+のTc(腫瘍特異的Tcを含め)誘導には少なくとも三種のリンホカインの相乗的効果(初期のKHF, ついてIL-2が作用, 後期のIL-6)が必要であることを明らかにした. 一方, ヒトキラーT前駆細胞ハイブリドーマ55A52・2-70をマウスに免疫し, 細胞融合法を用いて, KHFレセブターに対するモノクローナル抗体の作製を試みつつある. 3.KHFのin vivoの効果; KHFを生体内投与することにより, FBL-3腫瘍特異的Tc細胞誘導効果や, 3LL肺癌転移抑制効果が認められた. 以上のことより, KHFcDNAの解明はT細胞分化機構の詳細な解析や腫瘍免疫の解析の伸展に大きく寄与することが考えられ, ひきつづきcDNAの解析を行なっていく予定である.
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Report
(1 results)
Research Products
(10 results)