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成人T細胞白血病発症におけるHTLV-I p40^xハイレスポンダーの意義

Research Project

Project/Area Number 62570292
Research Category

Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field Legal medicine
Research Institution宮崎医科大学

Principal Investigator

橘 宣祥  宮崎医科大学, 医学部, 助教授 (90094094)

Project Period (FY) 1987
Project Status Completed (Fiscal Year 1987)
Budget Amount *help
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 1987: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Research Abstract

成人T細胞白血病(ATL)の発症にはヒトTリンパ向性ウィルスI型(HTLV-I)が関与しており, とくに同ウイルスのpX遺伝子産物であるp40^xは, Tリンパ球の1L-2R遺伝子を活性化させ, 腫瘍化を誘起すると推測されている. しかし, p40^xのヒトでにおける動態に関しては全く不明である.
そこで, 本研究はATL発症におけるp40^xの役割を評価するため, 本症が同一家系内に多発する傾向にあることから患者家族におけるp40^xに対する抗体の産生状況を検討した. すなわち, 抗HTLV-I抗体陽性のATL患者4名の血縁者25名, 同様に抗体陽性で家族にATLのない45名を対照として, ^<85>Sシステイン標識HUT102とRIPA Lysis bufferで可溶化したものを抗原として免疫沈降を行ない, 12.5%SDSポリアクリルアミドゲル電気泳動後, フルオログラフィで解析した. 各ウイルスに対するバンドの濃度を比較し, 抗p40^x抗体が, 抗gp61抗体と同等以上に強く反応しているものを抗p40^x抗体強陽性者とした.
抗p40^x抗体は患者で2/4(50%), 患者血縁者では10/21(47.6%), 対照陽性者では19/45(42.2%)でありほぼ同等の陽性率を示した. 次に, p40^xに対する反応パターンからみた強陽性者は患者1/4(25%), 患者血縁者6/21(28.6%), 対照陽性者4/45(8.9%)であり, 血縁者では対照者に比べ高頻度であった(p<0.05), またこれを患者の一親等以内の血縁者にかぎると5/9(55.6%)でありとくに高いことが明らかとなった. (p<0.001).
以上の所見はATLが同一家系内に発生する傾向のあることを考慮すると, ATLの発症要因としてp40^xの役割が重要なことをさらに示唆するものであり, 今後も例数を増すとともに, p40^xの発現の状況を直接評価できる方法で確認する必要がある. したがってprovirus DNAのintegrationの状況との対比などを含めて, この問題の解明に向けて検討を進めている.

Report

(1 results)
  • 1987 Annual Research Report
  • Research Products

    (1 results)

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All Publications (1 results)

  • [Publications] 岡山昭彦, 橘宣祥, 横田勉, 石崎淳三, 志々目栄一, 宇野久光, 津田和矩: 医学のあゆみ. 144. 573-574 (1988)

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      1987 Annual Research Report

URL: 

Published: 1987-04-01   Modified: 2016-04-21  

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