PAFによるマクロファージ系細胞特に肝類洞細胞の活性化と動脈硬化症発生機構の関連
Project/Area Number |
62570374
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Circulatory organs internal medicine
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
石橋 輝雄 北海道大学, 医学部, 教授 (60001872)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
西平 順 北海道大学, 医学部, 助手 (30189302)
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Project Period (FY) |
1987
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1987)
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Budget Amount *help |
¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
Fiscal Year 1987: ¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
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Keywords | 初代培養肝細胞 / ホスホリパーゼA_2 / 血小板活性化因子 / イノシトールリン脂質 / イノシトールミリン酸 / アラキドン酸 / エーテルリン脂質 / ホスホリパーゼC |
Research Abstract |
ラットの初代培養肝細胞にアルキル基標識のPAFを加え, その代謝を追跡した. 標識PAFは時間依存性にリゾPAF, アルキルグリセロール, 及び脂肪酸アルデヒドに変換された. 標識PAFと肝細胞を長時間培養するとアルキルーアシルのPAFが生成されるが, その量は血小板や好中球の場合と比べ極めて少量であった. 又PAF代謝物を細胞と培養駅に分けて分析すると代謝物の大半は細胞にとどまっていた. 一方, 標識リゾPAFと肝細胞を培養すると, その多くはアルキルグリセロールに変換されたが, 脂肪酸アルデヒドとアルキルーアシルのPAFも検出された. 肝細胞は, アルキルグリセロールをゆっくりと脂肪酸アルデヒドやリン脂質に変換したのである. これらの事実は培養肝細胞は外因性のPAFを先づアセチル基と極性基を除き, その後エーテル結合を切断する事を示している. 即ち血小板や好中球では主要な反応である脱アセチルー再アシル化が, 培養肝細胞では主要な代謝経路となったいないことを明らかにした. 次に培養肝細胞に対するPAFの細胞内リン脂質代謝に対する影響を検討した. 細胞は^<14>Cグリセロールと^3Hアラキドン酸で二重標識した. ^<14>CラベルのPIは一過性に減少するがリゾPIは増加した. これに対して^3HラベルのPIは時間依存性に減少の一途をたどった. 又PE, PC, PS, SMはほとんど変化しなかった. 更にPIの^3H/^<14>C比が時間依存性に減少することから, PAFはホスホリパーゼA_2の系を介してPI代謝を亢進するものと思われる.
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Report
(1 results)
Research Products
(3 results)