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¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 1987: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
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Research Abstract |
血液脳関門(BBB)透過性を調べるために, マウスにフルオレセインナトリウム(NaFl)40mg/kgを静注し, 30分後に脳潅流を行い, 脳内NaFl濃度を測定した. これに対するモルヒネおよび他のオピオイド化合物の効果を調べた. 〔結果〕1.塩酸モルヒネ(0.3-10mg/kg, SC)をNaFl静注20分前に投与すると用量依存的に脳内NaFl量が増加した. この作用はモルヒネ投与20分後で最高となり, 4時間後まで続いた. また, 血中NaFl濃度は変化しなかった. 2.このモルヒネのBBB透過性亢進作用はナロキソンの少量によって有意に抑制された. 3.ブプレノルフィン0.5mg/kg.S.C.はモルヒネ5mg/kg.S.C.に匹敵する効果を示したが, ペンタゾシンは50mg/kgの大量においても有意な効果を示さなかった. 血液のpHは, モルヒネ10mg/kgおよびペンタゾシン50mg/kgの投与により有意に低下したが, ブプレノルフェン0.5mg/kgは有意な影響を及ぼさなかった. 4.μアゴニスの〔D-Ala^2-MePhe^4-Gly(ol)^5〕enkephalin 0.1μg, 脳室内投与(i.c.v.)はモルヒネ10mg/kgと同程度にBBB透過性を亢進したが, KアゴニストのエチルケタゾシンおよびU-50488H, Sアゴニストの〔D-Thr^2-Leu^5〕enkephalin-Thr σアゴニストのSKF-10047は有意な効果を示さなかった. 〔D-Ala^2, D-Leu^5〕enkephalin 0.5μg i.c.v.は著明なBBB透過性亢進を示したが, この作用はδアンタブニストのTCT-174864では拮抗されず, ナロキソンで拮抗された. 〔結論〕以上の結果より, モルヒネ, ブプレノルフィン, (D-Ala^2-MaPlie^4-Gy(ol)^5)enkephalinは脳内μオピオイド受容体を刺激して, NaFlに対するBBB透過性を亢進することが明らかである.
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