Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
川島 和代 金沢大学, 医療技術短期大学部, 助手 (40157855)
真田 弘美 金沢大学, 医療技術短期大学部, 助手 (50143920)
西村 真実子 金沢大学, 医療技術短期大学部, 助手 (50135092)
稲垣 美智子 金沢大学, 医療技術短期大学部, 助手 (40115209)
天津 栄子 金沢大学, 医療技術短期大学部, 助教授 (30020027)
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Budget Amount *help |
¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 1987: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
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Research Abstract |
小児糖尿病患者の思春期, 青年期における社会適応上の問題を検討するために, これまでの北陸小児糖尿病サマーキャンプ参加者の内, 義務教育終了者を対象に, 郵送および面接により進学, 就職, 結婚状況等社会人としての自立状況を調査した. 北陸小児糖尿病サマーキャンプで継続観察中の患者は99人であり, その内義務教育終了者は57人(57.6%)である. 57人の特性は男21人(36.8%)女36人(63.2%)であり, 高校生20人(35.1%)大学・専門学校生9人(15.8%)社会人28人(49.7%)である. 進学状況は高等学校57人中53人(92.9%), 高校卒業者の内, 短大・大学等へ進学した者15人(28.3%)で, 一般人と変らない進学率である. 就職状況は社会人28人の内24(85.7%)が就職しており, 職種別にみると店員6人(25.0%), 工員6人(25.0%), 事務員4人(16.7%)検査技師3人(12.5%)プログラマー, 生活指導員, 中学教員, 和裁講師, 看護助手各1人である. また就業している24人の内正職員として採用されている者は12人(50.0%)であり他の者は臨時雇いである. 未就業者4人の内2人は家事手伝いであり, 1人は視力喪失による入院中, 1人は生活破綻によるシンナー中毒者である. 結婚している者は男1人, 女6人の7人であり, 結婚動機は見合い2人, 恋愛5人である. 子供を有する者は男の検査技師1人である. 対象者の発病時期を自己意識の確立する思春期(10才〜15才)に発病した者27人(47.4%)と, それ以前に発病した者30人(52.6%)に分けて上記内容をみると, 進学, 就職状況においては大差なかったが, 既婚者はいずれも思春期発病の者である. また合併症の出現している者は28人中12人(42.0%)であり視力障害による身体障害者手帳の交付を受けている者は2人で, 思春期以前に発病した者である. 以上若干の問題はあるが現在のところ, 小児糖尿病患者の社会的自立はほぼ良好といえる.
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