児童前期における視覚媒体を利用した運動意欲測定に関する研究
Project/Area Number |
62580085
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
体育学
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Research Institution | Joetsu University of Education |
Principal Investigator |
猪俣 公宏 上越教育大学, 学校教育学部, 助教授 (50109360)
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Project Period (FY) |
1987
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1987)
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Budget Amount *help |
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 1987: ¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
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Keywords | 運動意欲 / 児童前期 |
Research Abstract |
スポーツが最も盛んに行なわれる児童期から青年期にかけての運動意欲の構造や発達的変化については従来, マズローの欲求階層節などの理論から単に演繹して説明されるのみであり, 実際の調査に基づく実証的データはTeram & Shilvennoinen(1979)らの研究を除いてはほとんど報告されていない. 特に幼児から児童前期においては, 質問紙法による調査が困難なため, ほとんどデータが得られていない. 特に本年度は児童前期を広い意味にとらえ, 5才児を対象とし桜井ら(1985)のHarterのPictorigr Scale of Perceiveal Competeuce and Social Acceptance for Young Childrenを参考にした運動意欲テストを作成し, その信頼性, 妥当性の検討を試みることを目的とした. 被験者は5才児男子98名女子102名計200名であった. 運動意欲絵画テストは, まず運動的活動と静止的活動に日常的な遊びを分類し, それぞれ典型的な遊びを10種選び10対(運動的活動対静止的活動)のテスト画を提示した. 被験者はカードに描かれた一対の活動から一方を選択したのち, その好み程度により「沢山やってみたかったら大きな○印」「少しやってみたかったら小さな○印」を指さすように教示された. このテストは再テスト法による信頼性の検討のため10日後にふたたび同一の条件で実施された. また関連基準妥当性の検討のため, 運動能力検査(東京教育大体育心理学研究室作成), 調整力テスト(体育科学センター), 家庭環境調査, 知能検査(田中B式検査), 及び万歩計による1週間の運動量測定などを取り上げた. まず再テスト法による信頼性係数は, .37〜.67の範囲でみられ相対的に信頼性としては低い係数が得られた. また妥当性については男女で相関の程度が異なり, 男子では運動能力テストと運動意欲絵画テストとの間に有意な中程度の相関がみられた. また女子ではこれらの相関はいずれも低かった. 次の研究課題として, 絵画の内容についての再検討, 得点化の際の重みづけ, 年令範囲の拡大などを実施する.
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Report
(1 results)
Research Products
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