中等・大学教育におけるコンピュータ利用の数学教育の研究
Project/Area Number |
62580236
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
科学教育(含教育工学)
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
藤田 宏 東京大学, 理学部, 教授 (80011427)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
坂村 健 東京大学, 理学部, 講師 (10126071)
国井 利泰 東京大学, 理学部, 教授 (50013743)
米田 信夫 東京大学, 理学部, 教授 (50080487)
大島 利雄 東京大学, 理学部, 教授 (50011721)
小松 彦三郎 東京大学, 理学部, 教授 (40011473)
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Project Period (FY) |
1987
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1987)
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Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 1987: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
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Keywords | 数学教育 / コンピュータ / コンピュータ教育 / コンピュータ・リテラシー / 中等教育 / プログラム / 数学的知性 |
Research Abstract |
本研究に於いては大学レベルでの数学教育とコンピュータとの兼ね合いについては, 東京大学数学科を事例として検討し, 今後の研究につなげるべきいくつかの課題の同定をなした. 例えば, 必要なソフトの開発は教養課程からはじめ, 数大学の協力によって推進されるべきものである. 教訓的な実践事例として, 大型ヴィデオと連結したウインドウ型表示が計算機演習で著効を擧げた. 時あたかも, 教育課程審議会の答申が発表され, 中学・高校の学校段階での教科におけるコンピュータ利用が強調される事態となり, 本研究としても中等教育に議論を集中し, 以下の知見を得た. 「コンピュータは目的を持った人間が正しく使えば, 絶大の効率を以て多種多様な知的活動に奉仕する道具である. したがって, 生徒側についていえば, コンピュータを知的活動(この場合は学習活動である)に利用できることを理解し, そうすることに意欲をもち, かつ, そのレベルなりに実行する力を身に付けることが目標である. 」「多くの教科の中にあって数学および理科が, コンピュータの知的な利用に於て全教科を通じての先駆たるべき責務を持つ. 」「数学は生徒が簡単なプログラムを自作することによって, 有意義な目的の達成のために主体性を以てコンピュータを駆使できるユニークな教科である. 」 もちろん生徒にプログラムを自作させることだけに拘るべきではなく, コンピュータのシミュレイションは, 数学の概念への案内役とも数学的事実の説得役ともなる. コンピュータによる経験帰納的な納得の形式は, 急所での論理的思考と相伴って生徒の数学的知性の涵養の基盤として今後認知されるべきものである. さらに, 数学の理解と共にコンピュータ・リテラシーの育成に役立つ数学の素材のいくつかが選出された.
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Report
(1 results)
Research Products
(4 results)