Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山田 恭央 筑波大学, 構造工学系, 講師 (90111476)
柳沢 栄司 東北大学, 工学部, 教授 (10005324)
龍岡 文夫 東京大学, 生産技術研究所, 助教授 (70111565)
吉見 吉昭 東京工業大学, 工学部, 教授 (90016329)
柴田 徹 京都大学, 防災研究所, 教授 (20027212)
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Budget Amount *help |
¥24,000,000 (Direct Cost: ¥24,000,000)
Fiscal Year 1987: ¥24,000,000 (Direct Cost: ¥24,000,000)
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Research Abstract |
地盤の液状化ポテンシヤルの評価法については, 原位置調査法としてコーン貫入試験, S-波測定の2つを, 室内試験法としては, 2方向単純せん断, ねじりせん断, 三軸せんの3つを取り上げて研究を行っている. コーン貫入試験法については, 室内における圧力容器を用い, コーン貫入抵抗におよぼす拘束圧の影響を調べているが, 相当興味のある結果が得られた. 室内試験については, 3種類の試験装置の製作を終え, 予備的実験が完了した段階である. 三軸試験では, 高拘束圧のもとで粒状体のフロー・ストラクチャーが形成されうることが判明した. これは, 大規模土砂崩壊が長距離にわたって流動しうることを示唆しているといえる. この課題については約30%の到達度が得られたと思う. 室内試験については, 装置が導入されたばかりのものもあり調整が完全になされていないものもある. 又, 細部の変更や不都合な点の訂正を必要とするところもある. これらは次年度に解決する予定である. 地震時における造成他の安定度を評価するために, 宮城県沖地震(1978年)の際に被災した仙台市の丘陵地内にある住宅地の被害実態調査を行った. その結果, 造成時の切土と盛土の境界付近の家屋に被害が多いこと, 又, 全般的に昭和40年以降に造成された住宅地に被害が多いことが判明した. 今後は, 仙台市の調査を続けることと, 千葉県東方沖地震で被災した盛土埋立地の調査を行い事例を集めることに努力する予定である. 地震時における地盤の局地的増幅特性については, 丘陵地や台地等の突出地形によって地震動が増幅される可能性があるため, 応答解析と事例の収集により, 地形の影響について定量的な結論を得たいと考えている. 本年度は, 若干の解析を実施した.
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