Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
阿部 光雄 東京工業大学, 理学部, 教授 (00016099)
高月 紘 京都大学, 環境保全センター, 教授 (80026228)
曽我 直弘 京都大学, ,工学部, 教授 (80026179)
前田 滋 鹿児島大学, 工学部, 教授 (90041566)
安井 至 東京大学, 生産技術研究所, 助教授 (20011207)
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Budget Amount *help |
¥14,200,000 (Direct Cost: ¥14,200,000)
Fiscal Year 1987: ¥14,200,000 (Direct Cost: ¥14,200,000)
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Research Abstract |
有機金属化合物の多くは人為的に合成されたものであり, 工業原料, 触媒合成樹脂可塑剤, 塗料等に利用されている. このような人為源の有機金属化合物は今後新しいタイプの環境問題, 人体影響をひきおこす可能性があるので, 本研究グループはその環境影響の評価と制御に関する研究を行うことを目的とした. 昭和62年度においてはグループ全体での関連研究と機能的推進をはかるために, 昭和62年6月と11月, 昭和63年2月に研究班会議を開催し, 研究計画および研究成果に関する討議を行なった. これらの班会議は重点領域研究「人間-環境系の変化と制御」の全体会議および環境科学シンポジウムと同じ時期に開催したので, 研究班員はこれらの会議, シンポジウムにおいても研究成果の発表を行なった. 研究班員の研究概要は次の通りである. (1)地表および低層大気中のエアロゾルと水銀の挙動(原口), (2)船底塗料に使用される各種有機スズ化合物の調査と環境影響予測(安井), (3)長光路原子吸光法-液体クロマトグラフ法による有機スズ化合物の高感度分別定量法の開発(森田), (4)ヒ素耐性水生植物によるヒ素化合物の取り込みと有機ヒ素化合物への変換(前田), (5)ブチルスズ化合物の水稲根毛成長に対する影響評価(深見), (6)ジメチルセレニドおよび亜セレン酸ナトリウムと重金属化合物の相互作用(曽我), (7)有機ヒ素化合物の各種無機吸着剤に対する吸・脱着挙動の解析(阿部), (8)有機金属化合物の環境運命予測のための動態解析モデルの開発並びにGaAs半導体の燃焼による環境影響の評価(高月) これらの研究成果により, 有機金属化合物の環境および生物に対する影響に関して多くの知見が得られ, 将来の影響の防止と予測に対する対策の立案が可能になりつつある.
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